暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第三十五話    『対策会議』
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、されど模擬戦、侮るなかれ。油断は慢心を生み、感覚を鈍らせる。
遊び感覚や死という恐怖がないという感覚でやっていたらそれこそ自滅しかねない…。それを、みんなに覚えておいて欲しいわ」

それで実戦経験があるだろうリンディさんとクロノが拍手を送ってくれた。けど恥ずかしいからスルーしておく。

「さて…それじゃきなさい。本気でも構わないから」

三人は覚悟を決めたのか一回顔を合わせてそれぞれ散開して私にかかってきた。
まず身体能力だけでなら一番のアルフが力任せに足蹴りをしてくるが私は少し右にずれてその突き出した足を腕でガシッと挟みこむ。
そして即座にアルフのスピードを逆利用して反対の手で掌底を胸に叩き込む。

「ガッ!?」

アルフは軽いうめき声を上げて自身のスピードをそっくりそのまま返された反動で盛大に吹っ飛ばされ地面に叩きつけられる。

「アルフさん!?」
「余所見は禁物よ、なのは…」
「!?」

なのはが余所見をした隙をついて私は瞬動術でなのはの背後に迫り首を軽く叩き気絶させる。

「これで二人…そして」

背後に気配を感じ、私はすぐにそこから退避すると棒を振り下ろしているフェイトの姿があった。

「やぁっ!」
「ふ、…!」

目の前に迫った棒に寸勁をぶつけ、腕が痺れて棒を落とした瞬間を狙い震脚をして力をためて肘からの打ち込みを放つ。
それによってフェイトはお腹を押さえながら地面にうずくまる。
念の為、これ以上の抵抗が出来ないよう地面に沈めておく。
そして最後、まだやる気の残っているアルフが突撃してくるが、これからアルフが学ぶだろう事を踏まえて縮地を使い一瞬で眼前まで迫り拳を顔面僅か数センチの所で止める。
これによってアルフは動きが固まってしまい勝負はそのまま終了した。


…しばらくして三人とも復帰してきたけど、

「シホって、まだ全快していないよね…」
「シホちゃん…本当に魔力使っていないよね?」
「絶対嘘だ! 魔力付与なしであたしを打ち負かすなんて…!」

…なかなかにアルフは失礼である。

「これで分かったでしょう。相手が万全じゃなくても負ける可能性なんていつでも存在する。表面上だけで判断したら即アウトよ。
…さて、これで私からの心構えはだいたい教えたわ。最後に一つ、やりたい事があるから三人とも…いや、この際ユーノとクロノとフィアも一緒に私の前に距離を置いて立ってくれない?」
「え、僕も…? いいけど…」
「一体なにをするんだ…?」
「嫌な予感がします。気をしっかりと保たなきゃ…」

全員が並んだ事で、

「さて、それじゃリンディさん。さっき言わなかった事をしますね」
「なにをするんですか…?」
「それはお楽しみです。…それじゃなのはにフェイト、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ