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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第三十五話    『対策会議』
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…さて、基本方針は決まったわね。
これから忙しくなるなと脳内で思っているとクロノが、

「シホ…本当は魔導師の戦い方を知っているんじゃないのか? 方針が的確すぎるぞ」
「知らないわよ。でも基本戦い方なんてどこでも一緒でしょ。私達とあなた達の違いは殺傷か非殺傷…機械便りと神秘便りの違いくらいじゃないの?」
「む…確かにそう言われるとそうかもしれないな」
「でしょう」
「シホさん…あなた、もしかしたら教導官の才能があるのかもしれないわ…」
「…そんなものはないと思うんですけど。ただ私は経験談をなのは達に教え込んでいるだけですし」

それに私はそんな柄じゃないですし…、と一応言っておいた。
でもリンディさんはエイミィさんとともに何か話し合いを始めているのは何故だろう。
聞いたら怖い返事が返ってきそうだから今は気にしないでおこう。


―――後に、聞かなかった事を後悔する事になるのだけど、そこは致し方ない。


「ふぅ…それじゃこれで各修行方針は決まったとして。残り時間も少ない事だし最後にやっておきたい事が二つあるわ」

その言葉に全員興味津々に耳を傾けてくる。
そう注目されると恥ずかしさがあるけどここはグッと耐えて、

「なのは、フェイト、アルフ…今から三人で連携を組んでもいいから私を倒しにきなさい。私は魔術を一切使用しないから」
「ちょっと待ちなよ! それはさすがにシホでもきついんじゃないかい!?」
「そ、そうだよ。シホちゃん、まだ体は完全に治っていないんだよ!」
「無理な事はしないとか言っていて一番シホが無理しているよ!?」

三人はそう声を上げる。
ユーノも同じようで見学の席で頷いている。
でも、リンディさん、クロノ、フィアはどういう事か分かったのか黙り込んでいる。さすがだ。
それで私もそれを分からせる為に、

「…三人とも。それじゃ一つ聞くけど万全じゃない時に容赦なく攻めてくる敵がいたらどう対処するの…?
戦いなんて攻められる側にとって万全なんて時はとても稀なのよ? それでも万全だった私達は今回敗北した。
そう…戦いなんていつでも準備不足。相手がなにをしてくるか分かっているなら対処できるけど大抵初見の相手がほとんど。
だから“万全状態だから大丈夫”なんていう慢心は絶対にしてはいけないの。
慢心はなによりも大きな不安要素…もとの世界では己の力は絶対と過信し慢心して戦いを挑んだ魔術師が一瞬で手負いの敵に消し炭にされた光景を何度も目にしたわ」

その話をした途端、全員の顔から冷や汗がたれて顔も青くしている。

「そしてついさっき、三人は私がまだまともに戦闘できない体だという事で油断し慢心が芽生えてしまった。どう…ここまでいえばわかるでしょう?
戦いはいつでも真剣勝負。たかが模擬戦
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