暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第三十四話    『お引越し(後編)』
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
それでな。今すずかちゃんからシホちゃんの事を聞いたんやけど、なんでも昨日に家での稽古、かな? それで自爆したらしくて全身筋肉痛なんやて」
「そ、そうなんだ…」

うん? やっぱり普段と違って様子がおかしい。
どうしたんやろうな?

「…なぁ、ヴィータ。どうしたの? いつもシホちゃんの話をしてもそれほど驚かないのになんか今日はやけに反応違うなぁ…」
「え!? な、なんでもないよ、はやて! ただ、そのシホって奴、はやての友達じゃんか。だから大丈夫かなと思って…」
「ほうか。うん。なんでもすずかちゃんの話だと早くても一週間くらいしないと完全復帰は無理そうだっていうんや。ホント、なにがあったんかな…?」
「………良くなるといいな」
「そうやね。それにシホちゃんはとっても笑顔が可愛いんよ。
だから笑顔が消える事はしてほしくないんよ。ただでさえシホちゃんは今の家族に引き取られるまでは一人やったんだから」
「そいつも、一人だったの…?」
「そうらしい…。詳しくは教えてくれなかったけどな。
でもきっとヴィータもシホちゃんの笑顔を見たら納得すると思うよ? ほんまに可愛いんやから!」
「は、はやての方が可愛いに決まっているだろ!」
「あかんで? まだ見ていないのにそう決め付けちゃ…今度もし会う事があったら見たらええよ」
「うん。もし会う事があったらな」
「うん、よろしい。それじゃもうそろそろ時間も遅いし眠るとしようか」
「うん、わかった」

そして私達は寝室に向かっていって眠りについた。すずかちゃんとシホちゃんと一緒に楽しく遊べる夢を見れたらええな…。


◆◇―――――――――◇◆


ヴィータははやてが寝静まった頃合いを見計らって部屋から出て行きある場所に向かった。
そこはあるビルの屋上。
そこにはすでにヴィータ以外の守護騎士とアーチャーが待っていた。

「主には気取られなかったか?」
「ああ。今はもうぐっすりと眠ってる…それよりシグナム、それにみんな。いい話なのか悪い話なのか分からないけど聞いてくれるか?」
「どうしたの、ヴィータちゃん…?」
「実は―――………」

ヴィータははやてとの話をみんなに話した。

「…そうか。シュバインオーグは無事か。しかし心配させまいと必死に外面の傷だけでも塞いだのだろうな。あの傷は筋肉痛だけで済まされるものではない」
「シホちゃん…前にスーパーで会った時、家族の心配した顔を見たくないと言っていましたから…」
「………」

それで全員暗くなる。特に一番攻撃を浴びせてしまっただろうザフィーラは無言で沈んでいる。だがそこでアーチャーが声を上げた。

「お前達の覚悟はそれだけか…? はやてを救うと決めたのだろう…? ならば今はその感情は心の奥に閉まっておく事だ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ