第二章 A's編
第三十四話 『お引越し(後編)』
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閑話休題
「ところで、傷の方は大丈夫かい? 結構辛そうだけど…」
「そこは聞かないでください。今は歩くのだけでも必死なんですから…。
それ以前に自分の立てた捏造話があんまり信じてもらえなくて昨日から追求の嵐だったから余計疲労もたまって今はもうあまりその話題に触れたくないんです」
「そ、そうなの…」
シホの表情は中々に哀愁が漂っていたのをランディは感じてもうこの話題には触れない事にした。
それほどに今のシホは疲労が激しかった。シホらしからず願うのならば今すぐにでも横になりたい衝動が起きているくらいに…。
「とりあえず私も中にいってきます」
「うん。それじゃ僕も仕事に戻るとするよ」
「頑張ってくださいね」
ランディは笑顔を向けながらその場を去っていった。
しかしやはり心の中で…(もういい…。)
ともかく中に入っていったシホはフェイトに寄って、
「よかったわね、フェイト」
「うん! これからよろしくね、シホ。それにみんな!」
フェイトの言葉は全員に行き渡ってそれぞれ言葉を返して、少ししてその場はお開きになった。
それと帰り際、すずかがシホに話しかけた。
「どうしたの?」
「うん。シホちゃんってはやてちゃんって知っているよね?」
「え? うん、私のメール友達よ。最近はタイミングが悪いのか会わないけど前はよくスーパーや図書館で会ったりしたりするから…でもどうしてすずかがはやての事を…?」
「うん。私もはやてちゃんと図書館で会って友達になったの。それでね…」
それで色々はやての事で二人は話し合っていた。
幸い守護騎士達の名が語られなかったのは、さて吉と出るか凶と出るか…。
まだ分からない。
◆◇―――――――――◇◆
Side 八神はやて
ん…? すずかちゃんからメールがきとる。
えっと、なになに…?
あ、シホちゃんに私の話をしたんか。
嬉しいわ。今度、シホちゃんの手があいた時があったら連れてきてくれるんか。
そういえばシホちゃん、私の家に招待した事ないから楽しみやなぁ…。
でもどうも実家が忙しいらしく期待はあまり出来ないかぁ。まぁ年末近いからしかたないか。
「でも、ほんまに嬉しいなぁ…」
「どうしたの、はやて…?」
そこで私の隣で食後に一緒にテレビを見ていたヴィータが話しかけてきた。
ふふふ、そうやな。ヴィータにも報告せな。
「うん。私の友達になったすずかちゃんの事、知ってるやろ?」
「うん。今度うちに来るとか言っていた奴だろ」
「そう。その子なんやけどシホちゃんの友達なんよ」
「!? そ、そうなんだ…」
…ん? どうしたんかな。ヴィータの顔が一瞬だけ変わったみたいやけど。
まぁ、気のせいやろ。
「
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