第八十三話 失われる闘志
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え、それじゃあね」
「ああ、俺も」
デクもここで出て来て言う。
「一緒に行こうよ」
「仕方ないな。それじゃあな」
こうしてだった。三人で外に出るのだった。そうして三人は外を見るのであった。
そんな三人を見てだ。竜馬が言う。
「何だかんだで」
「そうだな」
隼人が彼の言葉に頷く。
「あいつ等もだな」
「この星に興味があるんだな」
「レプリカはレプリカだが」
それでもだとだ。隼人は言う。
「ここは地球だからな」
「そうだよな。静かだしな」
弁慶もいる。
「何か外も面白そうだな」
「じゃあ一旦出てみるか?」
武蔵がこう三人に提案した。
「おいら達もね」
「そうね。ソール十一遊星主もいないし」
ミチルが武蔵のその提案に賛成する。
「休憩できそうだし」
「じゃあマリ」
洸は早速だった。
「俺達も何処かに出かけようか」
「そうね。ピクニックにでもね」
笑顔で応えるマリだった。
「行きましょう」
「よし、それじゃあな」
一行はリラックスしだしていた。しかしだった。
万丈はだ。ギジェと話すのだった。そのこととは。
「ではやはり」
「そうだ」
ギジェはこう万丈に返す。二人は今ソロシップのギジェの部屋にいる。
「バッフ=クラン軍もだ」
「この宙域に」
「来ている」
ギジェは言い切った。
「彼等の行動範囲は広いからな」
「そうしてここに」
「しかも」
ここでだ。ギジェはこうも言った。
「イデの力はどうやら」
「彼等を引き寄せている」
「そんな気がする」
彼のイデへの関心はさらに強くなっていたのだ。
「それを考えればだ」
「そうだね。確かにね」
万丈も彼のその言葉に頷いた。
「あの力は騒動を好むようだしね」
「だからだ。それは」
「だとしたら。ここでもやはり彼等と」
「戦うことになる」
ギジェはこのことを既に受け止めていた。そのうえで、だった。
「それでだが。万丈君」
「はい、今度は」
「君はイデの力をどう捉えている」
彼が今尋ねるのはこのことだった。
「それについては」
「貴方と一緒かな」
「私とか」
「善い力とも悪い力とも考えてはいないよ」
「ではやはり」
「イデが第六文明人の意志の集合体だからかな」
それが理由だというのだ。そう考える。
「人の意志には」
「善も悪もない」
「だから僕は」
「君は」
「イデの発動に何らかの方向性があるとしたら」
「それは人の意志だな」
「うん、そしてこの場合は」
こう前置きしてからの言葉だった。
「人のエゴに近いものじゃないかな」
「人のか」
「あまりいい言葉じゃないけれどね」
「だがわかりやすい」
だからいいというのだった。
「そういうことか
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