第八十二話 相応しい末路
[4/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
カイン側の指揮官達が言う。
「そうしてだ」
「奴等を退け」
「太陽系に逃れるのだ」
これが彼等の目的だった。しかしだった。
ゲイルもだ。粘るのだった。
「いいか、我々はだ」
「はい」
「どうしますか」
「ゲートを攻めることはない」
それはないとだ。ゲイルは言うのだった。
「それはだ」
「左様ですか」
「そうするというのですね」
「そういうことだ。今はだ」
また言う彼だった。
「彼等を引き付ける」
「わかりました」
「では」
「そうしましょう」
こうしてだった。彼等は防戦に努める。ル=カインの軍は今は守りに専念していたのだった。
両軍の戦いは膠着状態に陥っていた。その中でだった。
ル=カインが前に出た。そしてだった。
「行くぞ」
「なっ、来た!?」
「あの機体が」
「来たぞ!」
彼はブイマックスを発動させた。それによってだった。
ゲイルの軍を蹴散らしていく。一機、また一機とだ。
それを見てだった。ゲイルに指示を仰ぐ声が集中してきた。
「閣下、ここは!」
「どうしますか」
「一体」
「私が出る」
こう答える彼だった。
「それではだ」
「左様ですか」
「では御願いします」
「それでは」
「うむ、そうだな」
こうしてだった。彼が前に出る。そしてなのだった。
両者の戦いがはじまった。ゲイルが攻撃を浴びせる。しかしだった。
ル=カインはかわす。攻撃は当たらない。
「甘いな」
「やはりな」
それを見ても動じないゲイルだった。
「ブイマックスには効果がないか」
「一つ言っておく」
ここでこう言うル=カインだった。
「ブイマックスに効果があるのはだ」
「何だというのだ」
「ブイマックスだけだ」
これが彼の言葉だった。
「それを言っておく」
「そう言うのか」
「そうだ。エイジは何処だ」
こうゲイルに問う。
「今何処にいる」
「それはすぐにわかる」
今は言わないというのだった。そしてだ。
ル=カインとの戦いが続く。その中でだった。
ゲイルのマシンは次第に傷ついていく。劣勢は明らかだった。
「このままではか」
「そうだ、貴様は終わりだ」
こうゲイルに言うル=カインだった。
「それを言っておく」
「そうだな。私では無理だ」
それはゲイルも認める。しかしだった。
ここでだ。彼等が来た。
「し、司令!」
「大変です!」
「後方にです!」
ル=カインの部下達が悲鳴をあげる。
「敵です!」
「あれは」
「まさか」
ル=カインもだ。その顔に狼狽を見せて言った。
「あの者達がここで」
「ロンド=ベルです!」
「来ました!」
「奴等が!」
そしてだった。そのロンド=ベルが後方に姿を現し
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ