暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンラインー不幸を呼ぶ者ー
其の男、苛立ち故

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「デュエルだと?」
「ああ、それが一番手っとり早いだろう」
いいつつ俺はウィンドウを操作し、アレスに決闘申請をだす。
モードは初撃決着。
クリティカルが入るか、どちらかのHPが半減すれば決着だ。
「まあこちらとしても簡単な方が嬉しいが」
言い、アレスがOKボタンを押す。
視界に決闘スタートまでのカウントダウンが出現する。
「なんで?さっきまであんなにパーティー組むの嫌がってたのに」
聞いてくるナギサに後ろ手を振って答える。
「人間が道具扱いされてるのが我慢ならなかっただけだ。パーティーの為とかそんなんじゃないから安心してすっこんでろ」
手振りでナギサを下がらせ、愛刀<孤狼>を鞘ごと左手に持つ。
柄に手をかけ、腰をおとす。右足を前にした半身。
<鮮血の月>のタメ動作。

対するアレスは自然体で短剣を持つ。
まともな防具が深緑のジャケットしかないことからもスピードタイプなのは明らかだ。
というか、下の迷彩ズボンといい、自衛隊ファンか?
カウント残り3。
「さあ、君にはナギサを奪えるかな?」
笑顔を取り戻し言うお兄さん。
自信満々だな。思いつつ吐き捨てる。
「知るか、そんなもん」
カウント0。
デュエルスタート
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