暁 〜小説投稿サイト〜
好き勝手に生きる!
第十一話「ケーキと言ったらやっぱりショートでしょ!」
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話



「でも、好きでもないからなぁ。――やっぱヤダ」


 いつものように断ると、リアスちゃんは床に手をついた。こういうのを確か、おーあ〜るぜっと、って言うんだっけ? 期待させちゃったみたいでゴメンネ!


 しゃがみ込んでズーンと沈んでいるリアスちゃんの頭をナデナデすると、たちまち復活した。


「……まあ、嫌われなくなっただけでも良しとしましょう」


 朱乃ちゃんが何やら羨ましそうな目で見ています。ナデナデを所望のようなので撫でましょう。ナデナデ……。


「ところで、レイの用事って何だったんだ?」


 と、イッセー。それはもちろん。


「ん? ちょっと教会を潰してきただけだよ」


 僕の言葉に皆が凍りついた。


「潰してきたって、あなた……一体どうやって?」


「んー、燃やした」


「本当に規格外ね……」


 やっぱり欲しいわ、なんて言うリアスちゃんの元から離れ、朱乃ちゃんの膝上に座る。何気に座り心地が良いのだ。朱乃ちゃんも嬉しそうにギュッとお腹に手を回した。


「でも手間が省けたわ。この街に堕天使が三人もいることが確認できたから、どうしようか考えていたところなの。ありがとう、レイ」


 優しい笑みで礼を言うリアスちゃんにビシッと親指を立てる。気に入らなかったから潰しただけだし、気にしないで。


「さて、新しい眷属になったイッセーとアーシアの歓迎会をしないとね。近いうちにパーティをするわよ」


 なんですと? パーティとな!


「あらあら、なら私はケーキを作りましょうか」


 ケーキ! 小猫ちゃんの食指が働いたのか、ピクッと反応する。無論、僕のセンサーもビンビンだよ! 苺が乗ったショートケーキがいいでふ!


「えっ、朱乃さんの手料理が食べられるのか!? マジで!? 生きていてよかったぁあああ!」


 ガッツポーズをして尋常じゃない喜び様で感涙するイッセー。その隣ではアーシアちゃんが可愛らしく頬を膨らませていた。


「私も料理を作ります! そうしたらイッセーさん、食べてくれますか?」


「食べる食べる! アーシアの手料理も食べれるなんて今から楽しみだな〜」


 それを聞いたアーシアちゃんは嬉しそうに微笑んだ。


「じゃあ僕は飾り付けをしようかな」


「……では、私は試食係を」


 あ、ズルい! 僕も試食係がいい!


 というか今思ったんだけど、眷属どころか部員ですらない僕はパーティに参加できるのかな?


 僕は目を爛々と輝かせてリアスちゃんを上目遣いで見た。


「勿論、是非レイにも参加してもらいたいわ。今回の件でレイには随分と
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ