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IS―事務員ですが、何か?―
スピンオフ フランス情報局にて
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私の名前はエルザ・ディニクティア。フランス情報局局長をしてるものよ。

基本いつも情報を集めて纏めて上に報告して、毎日充実した日々を送ってるわ。

けど、私が一番充実していたのは日本の高校に留学していた二年間。これだと断言できる。なんでかって?それは…。

「局長、トリップしてないでこの書類に目を通してください大至急」

「局長、あなたの恋人だという人から面会希望がありますが、どうしますか?」

「局長!母がこの間死んでしまって今日葬式なので早引きします!」

「局長!付き合ってください!」

……あんたら。

「ライル、書類はそこにおいて頂戴すぐ確認するから。マックスそれは真っ赤な偽物だからガーディアンに突き出しなさい。アレックスあんたこの間もそう言って休んだじゃない嘘はついたらいけないわよ。そして最後のクズ、私は心に決めた人がいるから及びじゃないわ」

大体、毎日こんな感じである。








〜その日の休憩時間〜

「エルザは毎日告白する人がいるけど、エルザの心に決めた人って誰なの?」

そう聞いてきたのは私が局長になる前から副局長をやっているエイダ・カラナクス。とても優秀な年齢不詳の人物である。ちなみにタメ口なのは休憩時間だからである。

「ん?少なくとも貴方は知らないわよ。そもそも国にいないし」

「国に居ない?っていうことは留学に行ってたっていう日本?」

「そ。とてもいい人よ。優しいしからかいがいがあるし、何より一緒に居て飽きないもの」

彼の回りではいつも騒動が絶えなかった。生徒会長に呼び出されては部活なんかの諍いを止めに行ったり、強盗がきたときに真っ先に人質にされたり、教師に無茶ぶりされていつも騒動ばかりだった。今思い出すだけでも笑いがこみ上げてくる。

「あなたがそういうのは珍しいわね。その人の名前はなんていうの?」

「犬林蓮。それが私の心に決めた相手よ。彼以外と付き合うつもりなんてさらさらないわ」

「じゃあその人は今独身なのね」

「違うわよ。彼女持ち」

そう。私以外にも二人蓮に好意を寄せている子が二人いて、名前は綾瀬由紀とクリス・ファーチュナ。そのうち綾瀬由紀を蓮は選んだ。

「え。それならどうして?」

「だってまだ恋人ってだけで結婚した訳でもないのよ?だからまだ私にもチャンスはあるもの。」

そう、私もクリスもまだ諦めてはいないのだ。それに付き合いだしたのもつい最近。だからまだまだ諦めない。

「…諦めて新しいのを探したらいいでしょ?」

「そうそう諦められる男じゃないの。絶対勝ち取ってみせるんだから。それにもし結婚したとしても私にも既成事実を作ればまだ道はあるもの」

「…ベタ惚れなわけね。話は変わ
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