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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-26 melancholy
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ら。
と、まあ冗談はここまでにしておこう。
「あ〜〜〜〜…………」
唸るような声を上げ、ベットにうつ伏せになる。
暑い暑いと唸るぐらいならクーラーを点ければいいと思うのだが、生憎今は故障中。
夜には直ると思うのだが、それはあくまで予想でしかない。
今日一日は我慢しなくてはならないだろう。
こんなだが、今日はまだましな方だ。
もし今セシリアとかラウラとかに押しかけられると大変なことにある。
しかしそんなことはない。
セシリアはイギリスの方に、ラウラはドイツ軍の方にそれぞれ帰っている。
絶対に今来ることはないのだ。
楯無が来る可能性もあるが、今頃は溜めこんだ書類と向かい合っているはず。
だから大丈夫。
窓は開けてはいるものの風が全く吹かず、掛けてある風鈴の音も一度も聞いていない。
風流なんてクソくらえだ。
サウナみたいになっている部屋をどうにかしたいが絶対に無理だと断言できるほどである。できることはもう全部したのだ。
団扇で扇いでも温風しか来ない。そのことが麗矢をさらにむしゃくしゃさせた。
――――コンコン
不意に部屋のドアがノックされた。
だが答える気にもなれずにただ唸る麗矢。
動きたくもなかった。
しかし、今部屋の前にいる誰かも諦めるつもりはないようだ。
再びノックされた。
それでも麗矢は動かない。
もう勝手に入ってくればいいのにとか思いながら、ベットに横たわる麗矢。
――――ガチャ
「おーい、いないのか? 麗矢ー、いるなら返事を――――ってアッツ!?」
織斑一夏が入ってきた。
そのせいで麗矢のテンションはさらに下がっていく。
ただでさえ暑苦しいのに、そこに男が来たらむさ苦しくなるだけ。
自身の汗でぐっしょりになったベットに横たわり続ける。
バタンとドアが閉じられ一夏が出て行ったようだ。
「…………ああっ」
思い出す。
水を飲まなければ熱中症になってしまう。
それだけは避けたい、ここで病院行きは勘弁なのだ。
生き返る気がする。
ただの水道水だが、とても冷たくてうまく感じかれる。
先ほどよりは楽になった気分。
そのままベットに横になる。
グチョと不快な音を立てたが気にしていられない。
麗矢は意識を手放した。
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