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カンピオーネ!5人”の”神殺し
第一部
阿修羅との戦い T
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すら機械人間(サイボーグ)がカンピオーネとして新生出来るか分からなかったのだから、当然であるが。正真正銘、世界初の事例なのだ。

「自身の肉体を付け替える神は存在したけど・・・腕が銃になる神なんて・・・。」

 自身の肉体を付け替える神といえば、裏の世界で有名なのがサルバトーレ・ドニが一番最初に弑逆した神である、ケルト神話の神王ヌアダだ。彼は戦闘で腕と王権を失った後に、医神ディアン・ケヒト作の銀による義手を得て力を回復する。その後ディアン・ケヒトの子ミアハによって腕が治ったため王に再臨した。

 このように、肉体を別の何かで補った神は、数は少ないが存在する。・・・が、腕がマシンガンに変形する神など、今まで聞いたこともない。

 アリスが混乱している間にも、沙穂は数十メートルから落下したというのに、またも魔術などを使用せず、肉体性能のみで地面に着地した。そこに、流石は闘神というべきか、いち早く混乱から立ち直った阿修羅たちの攻撃が降り注いだ。

「ぐうう・・・傷が深い。人の子の武器と馬鹿にしておったが、神殺しが使うとこれ程恐ろしい武器となるとは・・・・・・。」

 氷の権能を扱う阿修羅が呟く。彼は、傷の回復を急ぐため、積極的には攻撃に参加せず、牽制程度に氷の弾幕を降らしている。また、他の二柱も、彼が回復するための時間稼ぎに徹していた。

 一柱は、呪力により様々な武具を作り出して沙穂目掛けて投げつけ、一柱は天に向けて何かを呟いている。

 沙穂は、この上空からの猛攻に攻めあぐねているようだ。

「もう、何なの一体!?そもそも、ずっと聞きたかったんだけど、何であの神様三人もいるの!?」

 ちょっとイライラしている鈴蘭が叫ぶ。すると、横で結界を張っていたリップルラップルが、生徒に教授をするように語りだした。

「阿修羅は、自身の神格を分けているの。」

「神格を・・・分ける?」

「どういうことですか?」

 アリスも、その話には興味があったので入る。リップルラップルは気にすることもなく、話を進めた。

「強力な神格を複数所持する『まつろわぬ神』なら、不可能な話じゃないの。とは言っても、それが出来る神は限られるの。凄く少ないの。」

 自身の言葉を刻み込むようにユックリと話しながら進める。

「普通、神は自身の持つ全ての神格の能力を、使い分ける事が可能なの。でも、強力な能力になればなるほど、同時に使用するのは難しくなってくるの。しかし、自らの神格を分離することが出来れば話は別なの。分離された時点で、その神は一柱の『まつろわぬ神』としてこの世に君臨するの。勿論、元々持っていた力を分離するんだから、一柱一柱は多少弱くなるの。・・・だけど、数が増えるのはそれだけで脅威なの。今アイツは、自身の持つ神格を
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