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IS―事務員ですが、何か?―
また転校生ですか?勘弁してください
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報局局長というすごく偉い人物であるが、結構茶目っ気満載の人でもある。

「そ。私だからってことで教えてくれたんだけど、フランス政府としてはもうデュノア社って見切られてるんだよ。だから起死回生のための広告等として男の操縦者を出し、そして初の男の操縦者である織斑一夏の専用機のデータを盗ませるというのが目的で送り込んで来たんだろうね」

なんでこう、あたかも見てきたって感じで物事を言ってくるんでしょうかねぇこの人は。

「一応更識に伝えておいてくれないかい?」

更識。それは日本の暗部である秘密の組織、つまりは裏の人タチである。

「そうですね、結局は警戒して奥に越したことはないですし、一応報告しておきますね」

「頼んだよ。それと、このドイツの代表候補生、どう思う?」

次の話題はドイツのラウラ・ボーデヴィッヒ。特殊部隊の隊長でもある現役の軍人。つまり戦闘のプロである。

「そうですね、経歴を見る限り、この人はかなりの織斑先生信者だと思いますよ」

彼女は昔部隊で落ちこぼれとまで言われていたが昔ドイツで織斑先生の教えを受け、トップにまで返り咲いた。このことからかなり織斑先生を尊敬しているのであると予想できる。その人柄ではなく、その強さに。

「やっぱりかい…。実は彼女の試験を見てみたんだけど、あれはもう虐殺に等しいものだったよ。あれは強さ=暴力っていうことだと思っている感じだった…」

芳子さんの顔は暗い顔をしていた。恐らく昔の自分を重ね合わせたんだろうと思う。

「きっとあの子は織斑先生の強さの理由を真っ向から否定するだろうね。そして間違いなくそれで事件を起こすだろうね、デュノアとは別で」

事件を起こす…か。まあ最悪の場合は

「最悪の場合、“僕ら”が動けばいいんですよ。そんな時のためのIS学園の事務員なんですから」

私が苦笑しならがそういうと芳子さんも苦笑してそうだなっと言ってくれた。

「そう言えばさっき一年の女子が変な噂をしていたねぇ」

ん?変な噂?

「なんですかそれ?」

「なんでも学年別トーナメントで優勝できたら織斑一夏と付き合えるって噂」

は、はいいいいいいいいいいいいいい!?

「な、なんなんですかその噂は!そんなの聞いてないですよ!も、もしもこの噂が織斑先生に伝わったら「ほお、じっくり聞かせて欲しいものだな、その噂」OH…」

なんとタイミングが悪い時にわれらが鬼教師織斑千冬先生がご降臨してしまいました…。

それから根掘り葉掘り噂を調べ上げるために私は織斑先生に連れ回されました。グスン


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