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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第三十三話    『お引越し(前編)』
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しくすぐにかけつけてくれた。
その時の第一声といえば、

「あ、シホちゃん!?」
「え、シホ!?」

…だった。どうやら今日は来られないだろうと二人は思っていたらしい。もちろんそれ以外の人達もだが。

「どうしたの、シホちゃん! まだあんまり動けないでしょう?」
「いや、一応顔だけでも出しておこうと思って…それと、これ。桃子お母さんから渡されたんだけど翠屋のケーキの詰め合わせ。リンディさんに渡しておこうと思ったのよ」
「う、うん。でもシホ…本当に大丈夫?」
「うん。正直に言えば結構ピンチかも…」

シホは本当にここまで来るのに必死の思いで来たのでほぼ体力を使い果たしたといっても過言ではない状態であった。
それなのでシホは申し訳なかったけど二人に家の中に入れてもらった。
それと玄関口でリンディと鉢合わせして、

「あら、シホさん。体はもう大丈夫、なの…?」
「こんにちは、リンディさん…。……いえ、はっきり言ってここまで来るのに体力を使い果たしました。
それとこれ、引越しのお祝いとして桃子お母さんから預かってきましたから落ち着いた時に食べてください」
「わかりました。ありがとね、シホさん。それじゃちょっとリビングで待っててちょうだい。今、ちょうどクロノ達も一段落して休憩している所だから」
「わかりました」

それでなのは達にリビングまで案内されていくとそこにはエイミィとフェレット形態のユーノとフィアット。
そしてなにやらどこかで見たようなオレンジ色の子犬がいた。

(はて…? この犬はどこかで見たような…)

シホが少し考え込んだ隣でフェイトがすぐに分かったらしい。その子犬を抱き上げて、

「わぁ…アルフ、ちっちゃい! どうしたの?」
「えへへー。子犬フォームだよ。可愛いだろう、フェイト」
「うん。とっても可愛いよ、アルフ」

シホもすぐに思い至ったのか「アルフだったのね…」と呟いた。
それでシホはフィアット達の方を向くとすでにユーノはなのはの腕の中に包まれている。
それをフィアットがまさに「兄さん、不潔です!」という眼差しを込めながらもシホの肩に乗っかってきた。
だが、シホの頬に顔をこすりつけている辺り、大概フィアットの方が不潔と言われても文句は言われないだろう。
だが、そこは女性同士という事で自身の事は棚上げしているところは策士ともいえなくもない。

「フィアとユーノもこっちではまたその姿で過ごすのね。それじゃまたこれからよろしくね」
「はいです!」
「うん…ところで、シホ。体、大丈夫なの…?」
「思い出させないで…今、なんとかここまで歩きで来てクタクタなんだから…」
「うっ…ゴメン」
「お姉様、それで調子はどうですか…?」
「うーん…結構ダメね。傷は治っているけど当
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