第七十話 猜疑心
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。
「さもないと十三人衆が何時隙を見せて窺うかわからない」
「それを防ぐ為にも」
「今あえて危険を冒して」
「そういうことか」
「ここは」
皆クワトロの話を聞いて述べた。
「あえて危険を承知で」
「一気に叩くか」
「そうするべきか」
「それが妥当だと思う」
また言うクワトロだった。
「後ろから敵が来ればだ」
「その時は」
「どうするんですか?」
「一体」
「まずその前に十三人衆の軍を全て倒す」
クワトロの主張はここでは過激だった。
「そしてそのうえでだ」
「フル=フラットの軍をですね」
「返す刀で」
「そうするのはどうだ」
ここでは一同に問うのだった。
「迅速に戦うということだ」
「失敗した時のことは考えない、か」
「どちらにしても敗北すれば終わりだ」
アムロにこの現実を話した。
「違うか、それは」
「いや、その通りだ」
アムロもそれは否定しない。
「俺達の戦い自体がな」
「では答えは出たな」
「そうだな」
アムロもここで頷いた。そうしてだった。
彼等は十三人衆のその隠された基地に向かった。そこに近付くとだ。
すぐに敵が出て来た。アステロイド帯に入るとすぐだった。
左右からだ。伏兵だった。
「迎撃に出て来たな」
「そうだな」
キャオがダバの言葉に頷く。
「こういう展開はいつもだな」
「そうだな。それじゃあ」
「勿論総員出撃だ」
今言ったのはカイである。
「いいな」
「ええ、それじゃあ」
まずはダバが彼に対して頷いた。
「行かせてもらいます」
「頑張れよ、ダバ」
パイロットでないキャオは彼を見送るのだった。そうしてだった。
ロンド=ベルは迎撃に来た軍勢に向かう。その数はだ。
「数はそんなに多くないな」
「そうだな。二万?」
「それ位だよな」
「援軍が来るかも知れないけれど」
その危惧はしていたがだった。
「けれどさしあたっては」
「二万?」
「それ位よね」
「やっぱり少ないな」
こう話すのだった。そしてだ。
左右から来る敵に対して備える。その指揮官は。
「ネイだね」
「ああ、そうさ」
不敵な声がレッシィに返ってきた。オージェがいた。
「久し振りだね」
「ふん、生きていたんだね」
「生憎ぴんぴんしてるさ」
こう言うネイだった。
「この通りね」
「誰も喜んではいない」
「そうよ」
レッシィだけでなくアムも彼女に言う。
「ずっと見なくて清々していたのにね」
「そういえばそうだよな」
キャオもここで言う。
「地球での戦いからこのかたずっとだったからな」
「そもそも十三人衆自体がな」
「久し振りに戦うよな」
「そうよね」
「確かに」
皆もここで言うのだった。そう
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