第六十五話 奇妙な動き
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「早いよな」
「そうだよな」
皆このことを再確認して言い合った。
「今のところ平和だけれど」
「何時出て来るかわからないよな」
「そうそう、ポセイダル軍だけじゃなくて」
ここが彼等の置かれている立場の複雑なところであった。
「何時何が出て来るか」
「宇宙怪獣なりプロトデビルンなり」
「何でもね」
「しかも」
ここでさらに話す。
「こうした話をしたらいつもだしね」
「最高のタイミングで出て来るからね」
「待っていたみたいに」
「今回もひょっとして」
「出る?」
冗談半分の言葉だった。この時は。
しかしここでだ。警報が鳴ったのだった。皆ここで言う。
「うわっ、予想通り!」
「まさにお約束!」
「言ったそばから!」
皆この展開にも慣れていた。
「それで何処の勢力だよ!」
「ポセイダルか!?」
「それとも宇宙怪獣かプロトデビルンか」
「バッフ=クランか!」
「プロトデビルンです」
エキセドルが出て来て言う。
「彼等です」
「奴等がですか」
「出て来たんですか」
「はい、そうです」
エキセドルはまた一同に言った。
「それでは皆さん」
「ええ、総員出撃ですね」
「ここは」
「それしかありませんよね」
「おわかりなら話は早い」
エキセドルの言葉も予定調和だった。
こうしてだった。総員出撃する。するとそこにいたのは。
「久し振りだなロンド=ベル!」
「手前生きてたのかよ」
「俺はそう簡単に死にはしない!」
こうカムジンに返すガビルだった。グラビルもいる。
「そう、これぞ不屈美!」
「また美なんだな」
カムジンはそれを聞いて冷静に述べた。
「こいつも変わらねえな」
「全くだな。まあ元気そうだな」
フォッカーの言葉だ。
「喜んでいいかどうかはわからんがな」
「俺は喜んでいる!」
そのガビルの言葉だ。
「御前達とまた戦える、戦闘美!」
「だからもう美はいい!」
イザークがたまりかねた口調で返す。
「いい加減そこから離れろ!」
「俺から美を取れば何が残る!」
そのガビルの反論である。
「そこには何も残りはしない!」
「なら無理にでも黙らせてやる!」
イザークも言い返す。
「この俺がだ!」
「銀髪の少年か」
「それがどうかしたか!」
「いい、これぞ頭髪美!」
それにも美を言うガビルだった。
「戦いがいがあるというもの!」
「ガオオオオオオオン!」
「見よ、グラビルも喜んでいる!」
ガビルは己の分身も見て話す。
「俺とグラビルは一心同体、まさに同じなのだ」
「同じ、そういうことね」
セニアはガビルの言葉からあることがわかった。
「あの二人実は同じよ」
「同じ!?」
「同じっていうと」
「そうよ
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