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バカとリリカルと召喚獣
宣戦布告と行くか(By雄二)
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に話しかけています。何でしょう、一体?





      ☆






「それでは最後に坂本君、自己紹介をお願いします」

「りょーかい」

 そう言って坂本君は教壇に立ちます。そういえば……

「アキ君。さっき坂本君と何を話してたの?」

「ん? あぁ、すぐに分かるよ」

「???」

 アキ君の思わしげな言葉に私は首を傾げます。

「Fクラス代表の坂本雄ニだ。俺のことは代表でも坂本でも好きなように呼んでくれ。……さて、みんなに一つ聞きたい」

 そう言って坂本君は視線を教室の設備に移していきます。


 −−かび臭い教室

 −−古く汚れた座布団

 −−薄汚れた卓袱台


「Aクラスは冷暖房完備の上に座席はリクライニングシートらしいが……」

 そこまで来て少し溜めて……

「……不満は無いか?」

『『『『『大有りじゃあっ!!』』』』』

 2年Fクラス魂の叫びなの。

「だろう?俺だってこの現状は大いに不満だ。代表として問題を抱いている」

『そうだそうだ!』

『いくら学費が安いからと言って、この設備はあんまりだ!改善を要求する!』

『そもそもAクラスだって同じ学費だろ?あまりに差が大きすぎる!』

 堰を切ったように次々と上る不満の声。

「みんなの意見はもっともだ。そこで、これは代表としての意見だが、俺達FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う!」

 そんな坂本君の言葉に、クラスは騒然となります。まぁ、当然だと思います。

『なにを馬鹿なことを言ってんだ』

『勝てるわけが無いだろう』

『これ以上設備が落とされるなんてイヤだ』

『姫路さんがいれば何もいらない』

『高町さんがいればそれでいい』

『木下がいればご飯七杯はいける』

 やっぱりアチコチから否定的な言葉が聞こえてきます。まぁ、最後の三つは明らかに違いますが……。

「安心しろ。勝てる根拠と可能性があるからこんなことを言うんだ」

『勝てる根拠……だと?』

『可能性だと……?』

「あぁ。それを今から説明してやる」

 そう言って、坂本君はにやりと笑ったのでした。

 ……まるで悪人風に。
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