Mission 5 鈴の音が戦いを告げる
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
Side --- <セシリア>
「こんな……感じか?」
「そうそう、お上手ですわ!」
空中で旋回し、わたくしの撃ちだした弾を横から相殺するなんて本当吸収が早いですわね。
まだ、教え始めて一週間経っていませんのに……成長が早いとでも言いますの?
一回一時間下手をすると三十分にも満たない訓練時間ですのに。
感情は会ったときからなかなか成長いたしませんのに、戦闘に関しては天性の才能がありますわ。
それにしても……
「セシリア、次は何がある?」
この慕われ方はグッと来るものがありますわね。箒さんや布仏さんが骨抜きにされるのも無理ありませんわ。
純粋に尊敬のまなざしを向けて慕ってきますし、きっとわたくしがなにを言っても鵜呑みにするのでしょうね。
「セシリア?今日はもう終わりか?」
「あっ!え、えぇそうですわね。旋回撃ちも高速移動中のロックオン技術も粗方出来ていますし、今日はこの辺で切り上げましょうか」
「なら、晩御飯を食べに行こう。ホーキが待っているんだ」
「そ、そうですわね」
そ、即答ですか……。
ゼロさんは本当に箒さんの事を慕っておられるのですね。
恋愛感情では無い様ですが。面白くは感じませんわ。
まぁ安心できるのはどう見ても箒さんのゼロさんへの接し方が母親ということですわね。
「はやくはやく」
「ちょ、ちょっとゼロさん!?そちらは女子更衣室で、ゼロさんは向こうに特設のがっ!?」
「遅れるとホーキに怒られてしまう。ホーキに拒絶されるのだけは避けたいんだ」
それは、分かりますわ。
ゼロさんの箒さんへの依存度は異常と言っても過言ではないくらいですから。
多分同室で無くなったりしたらしばらく心を閉ざすのではないかと危ぶまれるくらいに。
「ですが、そこに入るのはダメですわぁぁぁ!!!」
---食堂---
「む、遅かったなゼロ。私と同じものを取ってしまったが構わないか?」
「全然大丈夫だ」
「はぁーっ……はぁーっ……」
「やけに疲れているな。大丈夫かセシリア?」
「箒さん、心配はいりませんわ。少々ゼロさんの行動で振りまわされただけですし」
大変でしたわ。本気で食堂に近い女子更衣室で着替えようとするんですもの。
中で着替えている同級生また上級生の方々はウェルカムな体制でしたし。
恥ずかしくないのでしょうか?
「セシリアはパスタを取っておいたが食べられるか?」
「えぇ、むしろ好物なぐらいですわ」
「早く食べよう。そういえばホンネは?」
「布仏は部屋で食べるそうだ。想像以上にお前の怒られた事を引きずっているようだな」
「さすがにやり過ぎたか?」
「後でちゃんとフォローしておくんだぞ?
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ