Mission 5 鈴の音が戦いを告げる
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ゃあぁぁぁぁ!!!!」
ファンが甲高い悲鳴を上げる。
無理もないだろう、右肩のアーマーパーツ、腰のスカートのようなパーツ、左フットパーツを破壊したのだから。
≪試合終了!!≫
ファンのシールドエネルギーも尽きたか。
≪勝者、ゼロ・アンリッ…………≫
アナウンスが途切れた?
瞬間、赤いビームが飛来した。
まずい、何物かは知らないが、ファンが避けきれない!
「すまないっ!少し乱暴だが!!」
「えっ?きゃ!」
ファンを抱き上げ、一気に加速し、ビームを避ける。
ビームが地面に衝突し、爆風、衝撃、閃光を引き起こす。
≪システム破損!!何かがアリーナの遮断シールドを貫通した模様ですっ!!≫
あせっているヤマダの声が聞こえる。
こんなに焦っているという事は、ハプニングなのか?
緊急事態、シールドを破壊し、ここまでの兵器を放ってくる物が味方とは思えない。
味方で無いなら敵、単純ではあるがこれが今は正しいだろう。
だが、正体不明機の敵襲、ファンは闘えるほどエネルギーは残っていないし何よりアーマーの一部が破損している。
≪試合は終了している!!アンリエット!凰、ただちに退避しろ!!≫
チフユのアナウンスが響く。
ざわついていた生徒たちが悲鳴を上げ出す。
だが、その生徒たちの声は守るために張られたシェルターにより遮断される。
「アンタ聞こえた!?ただちに退避しろって指示よ!なに呑気に飛んでんの!!どっちのでもいいから早く戻りなさい!!」
「それは無理だな」
「なん……あっ!」
先ほどからモニターにポップアップしている赤色の警告文。
-----
ステージ中央に熱源
所属不明ISと断定されます。
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そして、この警告文に重なり表示される、黄色の警告。
--- LOCKED ---
「ファン、お前だけでも逃げろ」
一時的に、敵機の現れた、地上に着陸する。
ファンを地面に下ろし、そう告げる。
「そんな事出来る訳っ!」
「そんな状態では戦えないだろう?」
「こんな状態でもアンタに引けを取るなんて事は無いわよ!!」
「あの出力の兵器相手にはきっと、あの防護シェルターでは耐久力不足だろう。それにシェルターに攻撃を加えない所を見ると狙いはお前か俺のどちらかだ。そして、お前の残っているシールドエネルギーではあいつの攻撃は耐えきれないはずだ。ならここに俺が残り、囮として戦う」
これがベストな選択だろう。と俺は思う。
「囮ぐらい私にだって出来るわ!それになにもあの正体不明機を倒せなくったって先生たちが来るまでの時間稼ぎになれば……」
「っ!!!」
「きゃ!ちょっと急になにっ!!」
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