Mission 5 鈴の音が戦いを告げる
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ないんだから!!」
セオリー通りに武装を展開する。背中に背負ってある大きな青龍刀、『双天牙月』を右手に構えた瞬間に、
「っ!?」
武装も持たずに全速力で突っ込んできたゼロの左掌底が私のお腹にヒットする。
え!なにも出さずにすぐ、素手で攻撃!?そんなことより、なんで、なんで、素手なのに絶対防御無視してるの!?
「その程度か、ファン・リンイン」
右手に握られたトンファーのような物が振るわれる。
「ぐっ!!」
ギリギリのところで双天牙月の腹を向けガードに成功する。
何この攻撃力!?いや、ISでは近接武器の攻撃力が高めなのは知ってるけどっ!私のだって近接型よ!?そこそこ装甲には自信があったのに、一撃で装甲が少し破損してるじゃない!!
「まだまだだっ!」
右を防いだら左、左をいなしたら右、両手を弾いたら蹴り。
嵐のような連撃が浴びせられる。こちらが攻撃をする隙などありはしない。
ちょっと、ヤバいかもね。こうなったら、仕方ない。
この距離じゃ私も被弾するけどこれ以上エネルギーを削られるのよりは遥かにマシだわ!
「いいかげんにっ!離れなさいよっ!!」
そう叫び、両肩に装備されている『龍咆』を起動し放つ。
大きな衝撃が走り、私とゼロ、それぞれ反対方向に吹き飛ぶ。
あちゃー、出力大きめにしすぎたかな。
「はぁぁぁぁあぁ!!」
叫び、気合いで普段よりも早く姿勢制御を完了させる。空いていた左手にもう一つの双天牙月を展開する。
相手が手数で来るなら、中距離から相手のリズムを崩すのが一番よね!
両手の双天牙月を連結させくるくると回す。
決して遊んでいるわけでも、格好付けているわけでもない。
ゼロの放った弾丸を撃ち消しているのだ。
なんで、あんな無理な体勢からここまで正確に狙い撃てるの!?
Side --- <ゼロ>
「っち!チャージなしではやはり攻撃力不足か!」
バスターショットの基本射撃、三点バーストを繰り返すが全てかき消される。
この体勢というのも狙いとタイミングを定められない一因になっている。
さすがに吹き飛ばされ、振り向きながら撃つのは疲れる。
そういえば先ほどの衝撃は何だ?
見た所何か射出できそうなものは無いし、弾丸なら何かしらの薬莢や弾丸自体が残るはずだ。
「でぇやぁぁ!!」
ファンが連結させ巨大化した青龍刀を投げてくる。
間に合うかっ!?
射撃を止め、チャージを開始する。
発射するラグも考えるとセミチャージが限界か?
いや、これは判断を誤った!ここはトリプルロッドかリコイルチェーンで軌道をずらすまたは、はじく等の行動のがふさわしかったか。
だが、今さら悔やんでももう遅いどころの騒ぎではないが。
キン…………
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