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横浜基地
仲間
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で上がり、物凄い勢いと共に機体は宙へと舞い上がる。

 当然地上での機体制御もままならない俺は空中でまともな機体制御など出来る訳もなく、空へと舞い上がった後に地面へと落下。無様な姿を晒すことになる。

「ッ!」

 ACでは余り感じる事のない激しい衝撃に体に多少の衝撃が走るが、既に要撃級が直ぐ側まで近寄ってきている。

 咄嗟に右腕に装備されていた突撃砲を構え、地面に伏せたまま乱射。まともに狙えていない狙撃だったが、数うちゃ当たるとはまさにこの事。見事接近してきていた要撃級を殺した。そのすぐ後に次なる要撃級が出てくるが、その前に機体をどうにか起き上がらせる。

 一旦この場から離れる…!

 このままでは成すすべなく殺られると判断した俺はぎこちない動きで跳躍ユニットを使いながらも、後ろへと後退する。だがBETAとの距離は中々離れず、後退の意味を成さない。

「っく!」

 苦肉の策で近くにある高層ビルを壊しながら進むが、足止めの為に壊したビルは全て突撃級に壊され、突撃級によって作られた道を要撃級が通る。つまり意味がない。

 まともな動きが取れない俺が要撃級と接近戦をこなせるとは到底思えない。先ずは遠距離からの射撃で数を減らすしかないだろう。

「喰らえ化け物が!」

 着地と同時に背後を振り向き、突撃砲二つによる一斉射撃。マズルフラッシュにより視界が眩しくなるが、目を逸らすことなく、突撃級の足元を必要以上に打ち抜いてゆく。足を打ち抜いただけでは殺せないが、その進軍はとめる事が出来る。それに壁になった突撃級は要撃級といった足の遅いBETAの進行を遅らせてくれる。

 その考えの元、ある程度の数の突撃級を足止めした所で、再び後退。

 後退し反撃。そして後退。

 これを繰り返し、一番厄介な突撃級を先ずは減らす。そして進行が即なり、まばらになった要撃級や戦車級を一体一体確実に殺してゆく。

 要撃級の数が少ない時は覚悟を決め、長刀に持ち込み、速度を落とさずそのまま突撃する。

 硬強な二つの前腕を喰らえば戦術機など一撃だ。その前腕の動きに全神経を注ぎ込み、BETAの動きに注意しながらも一体一体BETAを切り捨てる。

 シミュレーションで設定したBETAの数は500。既に20分の時間が過ぎているが、今倒した数は未だに100。所詮先程までとっていた行動は逃げの行動。時間の割りに殺した数がこの程度なのは仕方のない事。しかし、その20分間、自分でも頭が狂いそうになるほど集中していた俺の額には既に汗が滲み始めていた。

 なれない機体に圧倒的物量による圧迫感。そこから生まれる恐怖がこんなにも大きいものだとは思わなかった。今までACに乗り、数え切れない程殺し合いをしてきたので、ある程度はましだと思う
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