過去の友人
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その言葉に優は反応した。
「エギル!今なんていった!!」
「アルヴヘイムオンライン。この裏に書かれている単語だ。意味は妖精の国だな」
優は素早くネット検索にアルヴヘイムオンラインを打って検索する。数秒も経たないうちに検索結果が出てきた。そして、一番上にあったアルヴヘイムオンラインをタッチして、詳細を見た。
「あったぞ。エギル。多分この中にいると思う」
そう言ってエギルに携帯を見せる。すると、少し何か動かしてから、優に返す。すると画面が変わっていて、その画像を見て驚く。
「これ、世界樹の上か?」
「ああ。一回戻って攻略って所調べたらその画像が出た」
「鳥かご、それにこっちの写真にも映ってるこの檻みたいなものと似ているから多分同じで間違いないだろう」
そう言って、またコーヒーを啜る。すぐに話をきりだす。
「これがゲーム内ならまだアスナ、それにユキもいる。俺はこの中に行く」
「おい、まだ確証が無いだろ。それにキリトにも言えばあいつも来るだろ」
「まあそうだが、あいつは今日は話さないほうがいい。なんか病院であったらしいからな」
そう言って一気にコーヒーを飲み干した。そして、封筒とお金を置き、言った。
「俺はこれから買いに行ってくるからそれ、今日か明日のうちにカズ、いやキリトに見せといてくれ」
「おう、じゃあ、必ず助け出せよ」
「何言ってやがる。そんなの聞かなくてもわかっているだろう」
そう言うとエギルはそうだなといって親指を立てて優に向かって突き立てた。
「必ずつれて帰って来いよ。そうしなきゃ俺らのあの出来事は終わらない」
「ああ、必ずな」
そう言って優はエギルの店を後にした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
とあるサーバー内の大きな木の中、その中に一つ大きな部屋があった。その中には数は少ないがアンティーク系統の家具が置かれていた。その中心におかれているベッドの上には少女が体操座りで身体を丸めていた。その部屋の扉から小さな電子音が響き、男が入ってくる。
「やあ、我が妃。そんな丸くなっていないで顔を上げなよ。お前にそんな顔や姿は似合わないよ」
「気持ち悪いこといわないで。玖珂さん」
少女はそう言って、少し顔を上げると、キッと玖珂を睨みつける。それを見た玖珂は笑いながら少女のいるベットに近づく。
「そう怒んなよ、雪乃。俺とお前の仲じゃねえか」
そう言ってベットにどすんと腰を降ろす。
「私は前に、何度も言ったはずよ。あなたのことは嫌いと」
それを聞いた玖珂は、再び笑い始める。
「はっ、はっ。雪乃そんなこと言ったって無駄だって。もう式は来月に決まってんだから。もう、逃げ
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