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スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第五十四話 ギャラクシーへ
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ーは御覧の有様だ」
 まずはギャラクシーについての話だった。
「戦力は俺一人だ」
「危ないところだったんですね」
「本当に」
「その通りだ。バジュラから何度も攻撃を受けていた」
 そしてだ。こう話すのだった。
「第一一七船団と同じ運命を辿るところだった」
「第一一七船団ですか」
「あの船団のことは時々聞いていました」
「フロンティアで」
「聞いていたか」
 キリコはここで彼等の言葉に目をやった。
「そちらでもか」
「はい、そうなんです」
「それでバジュラとも戦いましたし」
「それも何度も」
「こちらも同じだ。奴等は急に出て来た」
 こう話すキリコだった。
「そう。考えればだ」
「考えれば!?」
「どうしたんですか」
「一体」
「グレイス=オコーナーか」
 この名前を出すのだった。
「あの女がシェリル=ノームと共にギャラクシーを去ってからだった」
「その時からですか」
「バジュラが出て来た」
「あれっ、そういえば」
「フロンティアも!?」
 ここで彼等も気付いた。
「あの人が来てから急に!?」
「バジュラが出て来た!?」
「そうよね」
「あの人がフロンティアに来てから」
「まさか」
 ここでだ。呟いたのはキャサリンだった。
「あの人はバジュラと関係があるんでしょうか」
「そうだな。確かに」
「考えてみれば」
「あの人が出てからバジュラが来ている」
「何故だ」
「まさか」
「その可能性はある」
 また話すキリコだった。
「あの女が関係がある」
「それを考えると何か辻褄が合う?」
「バジュラについては」
「前から不思議に思っていたのですが」
 ルリがここで言った。
「バジュラは脳がありませんね」
「そうですよね、脳がありません」
「それでも生きている」
「しかも考えている」
「どうして生きているのか」
「しかも群で生きている」
 考えれば考えれる程謎であった。まさにであった。
 そしてだ。今度はテッサが言った。
「若しかして」
「若しかして?」
「何かあるんですか、バジュラに」
「バジュラは細菌と似た存在なのではないでしょうか」
 こう話すのだった。
「それで群棲して攻めて来るのでしょうか」
「群棲ですか」
「ううん、そういえば」
「そうかも知れませんね」
「そういう感じですし」
 ロンド=ベルの面々はギャラクシーに入ってまた一つの謎にあたった。そしてそれについて深く考えることになった。
 ギャラクシーの大統領とも会った。ここで大河が提案した。
「よければここにいる間ですが」
「はい」
 中肉中背の黒人の大統領だった。穏やかそうな老人である。
「どうして頂けるのでしょうか」
「こちらの防衛を請け負いたいのですが」
 
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