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ソードアート・オンラインーツインズー
SAO編−白百合の刃−
SAO32-白百合の決意、雪音の勇気
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は結弦さんに恩返しをしたい気持ちが湧き上がった。誰かのためになにかをするように、私の対象は結弦さんに向けるように頑張って目指すことにした。
 良い学校に入って、良い大学にも入って、良いところへ就職して、安定の未来を手に入れる。そして結弦さんに恩返しすることが私の夢。今の自分では無理だけど、時間をかけて必ず恩返しをする……はずだった。
 思い通りにいかないことがあることを知っていたはずなのに、私の目標への道しるべは、唐突に狂い始めることになった。
 ……それは…………ある日のこと。
 結弦さんが私にお願いことをされた。

『じゃーん』
『……結弦さん、急になんなのですか?』
『もうっちょっとオーバーリアクション取れないの? このナーヴギアというVRMMORPGのコントローラーを見せた感想が淡々としていいわけ?』
『そう言われても……ヘルメット見せられてどういう反応をすれば……』
『まぁいいわ。じゃあ、協力して』
『はい?』
『実は今度、ソードアート・オンラインというゲームが発売されるんだけど……雪音自身でそのゲームにバグがないかを確かめてほしいの。大丈夫、フルダイブなんてすぐに慣れるから』
『それ、私じゃないといけないのですか?』
『本当は誰でもいいけど、わたしは雪音がいいの』
『は、はぁ……』
 
 突然、結弦さんは私にSAOの試作の協力を頼んできた。ゲームに関してはあまり触れていなかったので断ろうとしたけど、私には結弦さんの恩があるのと、何よりも結弦さんが私を頼んでいることから、私はその協力を引き受けることにした。
 テストというから、どんなことをするのかといろいろ想定と想像を詰め込んで挑んでみたけど、試作用のSAOを単独でプレイして一・二時間ぐらい好きなようにゲームをするだけで終わってしまった。
 本当にこれでいいのかと問いかけると、「それでいい」と簡潔に答えた。
 どうやら、第三者から仮想空間のバグとか不自然なところがないかの確認だったらしい。そんな数時間で確認できたのかを訊ねられると、質問を返さずに『楽しかった?』と訊ねてきた。
 私は『新鮮でした』と答えると、結弦さんは嬉しそうに笑っていた。
 結弦さんに喜んでくれるだけで、私も喜ぶという感情が溢れた気がした。
 次に、結弦さんからSAOの二か月限定のベーターデストをプレイすることを勧められた。これも身近な第三者が体験した感想を聞きたかったそうだ。私は結弦さんの役に立ちたい想いで、触れることがなかったオンラインゲームの知識を得て、ベータテストの参加者として私は剣を振った。
 ベータテスト中はタカネという男性プレイヤーで操作して、“キリト”というプレイヤーと時々組んだりして、短期間で十層まで行けることができた。そのキリトとは、後にいろいろと関わることにな
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