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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第7話 修也のギフトですよ?
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、三毛猫である

「っぷは…しゅっ修也…!?」

耀は修也から離れ、距離をとる
その顔は赤く染まっている

『聞こえるか。春日部』

「え?」

「契約完了だ。白夜叉」

「むっそうか」

白夜叉は扇子で口元を隠しながらニヤニヤした顔つきで修也に近づく

「召喚士の契約方法は千差万別といえど、おんしの契約方法は面白いのう」

「もういいか白夜叉。ゲームクリアだろ?」

当人である修也も恥ずかしかったようで顔が赤くなっている

「いや、まだじゃ」

「は?」

「本当に契約が完了したのか。その小娘を召喚しろ、召喚できたらゲームクリアを認める」

「マジかよ…」

修也はぐったりした様子でうなだれる
しかし、それもつかの間。修也は耀とは逆方向へと歩き出す
そして

「召喚、春日部耀!」

キイン

「え?」

修也が耀の名前を言ったとたん耀の体が光に包まれ
その場から消えた。隣にいた飛鳥、黒ウサギ、は驚きの声をあげ修也の方を見る
そこには、修也にお姫様抱っこされた耀がいた

「うむ、良かろう! ゲームクリアだ!」

それを確認した白夜叉はゲームクリアを宣言し修也の頭上に一枚のカードが現れる
修也は耀を降ろし、落ちてくるカードを手に取る
そこには


召喚師(サモン・マスター)

万物浮遊

魔導の源(リンカーコア)

と書かれていた


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

ギフト鑑定が終わり、6人はそのまま半刻ほど歩き、ノーネームの居住区画の門前に着いた。

「この中が我々のコミュニティでございます。しかし本拠の館は入り口からさらに歩かねばならないのでご容赦ください。この近辺はまだ戦いの名残がありますので……」

「戦いの名残?噂の魔王って素敵ネーミングな奴との戦いか?」

「は、はい」

黒ウサギが躊躇いつつ門を開ける。
開いた門から乾いた風が吹き抜ける。
砂から顔を庇う四人
顔を上げた四人の視界に一面の廃墟が広がった

「っこれは……!?」

街並みに刻まれた傷跡に飛鳥と耀は息を呑み、十六夜は目をスッと細める
そんな中、修也だけが平然とした顔でじっとその廃墟を見た
十六夜が手近にあった木造の廃墟に歩み寄って囲いの残骸を手に取る。
握られた木材は乾いた音を立てて崩れていった。

「コレが…滅ぼされた後のノーネーム…!」

飛鳥は近くにあった手すりだったであろうモノに手を触れるとソレはバラバラと音を立てて崩れた

「土が死んでる」

耀は土を見てそう言う

「へえ、まさかここもそんな事になってるなんてな」

「おい、
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