第104話:私たち、結婚します!(2)
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ているのが
ゲイズ中将の不在による地上本部の組織力の低下だ。
つい数日前には、本局での会議から戻ったばかりのはやてと
その話題について話したばかりだった。
はやてによれば、6課がモラトリアム状態で居られるのは隊舎再建の
完了までで、それ以降は各地のテロ鎮圧に駆り出されるだろう
とのことだった。
「それでも、私は魔導師を辞めないよ。いくらゲオルグくんが言っても
それだけは譲れないの」
なのはの目からは先ほどまでの弱々しい色が抜け落ち、意志に満ちた
力強い眼に戻っていた。
赤信号で車を止めると、目線は前に向けたままなのはに話しかける。
「判ってるよ。俺がいくら言ってもなのはが魔導師を辞めないってことは。
だから、俺もなのはを説得するのは諦めてる。でもな」
そこで一旦言葉を切る。
なのはが目を瞬かせて俺を見ていた。
「だからと言ってお前が危険な目に会うのを受け入れてるわけじゃない。
頼むから無理・無茶・無謀はやめてくれよ」
「・・・うん。ありがと、ゲオルグくん」
なのはは小さくそう言うと、俺の方に身を乗り出し、自分の唇を
俺の方に軽く触れさせた。
一瞬の接触のあと、なのははすぐに自分の席に身をうずめた。
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