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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第104話:私たち、結婚します!(2)
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言って、俺は賛成できないんだけどな」

「なんでよ?」

「理由は前に言ったろ?」

「前って・・・、お父さんとお母さんの気持ちを考えろってやつ?」

姉ちゃんはそう言うと、スッと目を細める。

「あんたの言うことは判るけど、復帰するかどうかは私の意思で決める。
 身体もつかまり歩きができるくらいには回復してきてるし、
 近いうちにお父さんとお母さんには話すつもり」
 
強い口調で言った姉ちゃんの顔を見ると、その目には力がこもっていた。
その目を見た俺は、姉ちゃんの意志の強さを感じ、姉ちゃんに復帰を
断念させることをあきらめた。

「わかったよ。手続きで俺の力が必要なら言ってくれよ」

「うん。ありがとね、ゲオルグ」

そう言って笑う姉ちゃんの笑顔は優しげだった。





夕方になって、実家を辞去した俺達3人は車で自宅への帰路についた。
運転する俺の隣にはなのはが座り、後部座席ではヴィヴィオが眠っている。

「ヴィヴィオ、寝ちゃってるね」

「ん?そうだな。まあ、ずいぶんはしゃいでたみたいだしね。
 それはそうと、ウチの人たちがヴィヴィオをすんなり受け入れてくれて
 よかったよ」
 
「そだね。私のことも暖かく迎えてくれたし、お義父さんもお義母さんも
 お義姉さんも気が合いそうでよかった」
 
そう言ってなのはは嬉しそうに微笑んだ。
俺は黙って頷くと自宅に向かって車を走らせる。
しばらくだまって運転していると、なのはが何か言いたげな目線を向けてくる。

「なんだよ、なのは」

「あのね、お義姉さんときちんと話せたのかなって」

「姉ちゃんと話って、姉ちゃんの復帰の話か?」

「うん。だって、昨日はずいぶん気にしてたでしょ?」

「まあ、姉ちゃんが居なくなった直後の両親の様子を見てるしな。
 俺自身だって何度も危ない目にはあってるし、姉ちゃんには
 二度とそう言う目にあってほしくないんだよ」

「そっかあ、そうだよね」

なのははうんうんと納得するように頷いている。

「何を他人事みたいに考えてんだよ。俺はできることならなのはにも
 管理局の魔導師を辞めてほしいんだぞ」

「えっ、そうなの?」

なのはは目を丸く見開いて意外そうな声を上げる。

「そりゃそうだろ。安全とは言いづらい仕事だし、自分の嫁さんに
 ついてもらいたい職業じゃないよ。最近の情勢を考えれば余計にな」

「うぅ・・・」

俺の言葉になのはは苦い表情でうつむく。
反論したいのにそのための言葉が見つからない、そんな風に見えた。

JS事件に伴ってゲイズ中将が収監されて以降、各地でテロが増加する
傾向にある。その最大の要因として管理局上層部が考え
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