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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第104話:私たち、結婚します!(2)
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俺が真面目な話をしようとしていると察したのか、姉ちゃんは膝の上の
ヴィヴィオに話しかけた。

「ヴィヴィオ、ちょっとパパと話があるから、おじいちゃんに遊んでもらって」

姉ちゃんにそう言われたヴィヴィオは、最初はぐずっていたものの、
見かねた父さんがヴィヴィオを庭に誘うと、ヴィヴィオは軽い足取りで
父さんと庭に出て行った。
2人の背中を見送ると俺は姉ちゃんの方に向き直る。

「じゃあ、応接間にでも行こうか」

俺がそう言うと姉ちゃんは神妙な顔で頷き、自分で車いすを動かして
リビングの奥にある応接間へと向かった。





姉ちゃんに続いて応接間に入り、後ろ手に扉を閉めると俺は意識を切り替え、
応接間の豪奢なソファに腰を下ろす。

「で?話って?」

姉ちゃんが早く話を始めるように促してくる。
俺は大きく一度深呼吸すると、姉ちゃんの顔を真っ直ぐに見た。

「この前、地上本部で姉ちゃんの復帰希望について伝えてきたよ」

俺がそう言うと、姉ちゃんはパッと顔をほころばせる。

「ホントに!? で、なんだって?」

「当面は予備役扱いだってさ。で、日常生活が可能になって、現役復帰の
 届けを出したら現役の局員に復帰できるらしいよ」

「そうなんだ。意外と簡単じゃない」

姉ちゃんは拍子抜けしたように表情を緩める。

「でも、現役復帰後にまずは1カ月の戦闘訓練と、3か月の士官養成教育
 プログラムを受けて、部隊配属っていう手順になるみたいだ」

「士官養成・・・って?私陸曹なんだけど」

「あれ?言ってなかったっけ?姉ちゃん、殉職扱いで2階級特進してるんだよ」

「は!? 2階級って・・・3尉?」

「そうだよ。で、姉ちゃんは士官教育を受けてないから、現役復帰するなら
 士官教育を受けろってこと」

「ちょ、ちょっと。なんで生きてるのに2階級特進は取り消しにならないのよ」

姉ちゃんは狼狽した表情を見せ始める。

「そりゃ、降格する理由がないからだろ」

たとえ間違いでの特進とはいえ、正当な理由もなく降格はできない。
それが管理局のルールというものだ。

「それなら、私は生きてたんだから特進の理由が消滅してるじゃない」

「姉ちゃんの昇進は正式な決定だし、取り消すには時間が経ち過ぎだよ」

「うぅ・・・」

姉ちゃんは両の目を泳がせて反論の余地を探しているようだったが、
やはり見つからないのか、しばらくして深いため息をつく。

「わかったわよ。まあ、普通に考えれば悪い話じゃないし、
 きちんと教育を受けられるなら、大丈夫でしょ」

「じゃあ、やっぱり復帰するんだな?」

俺が尋ねると姉ちゃんは即座に頷く。

「正直
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