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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
日常
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射神経が良いなんてレベルですまない。それに直感も鋭く動きもしなやかで迷いもない。最早完成された動きだ。

 そんな白銀はAMSを苦もなく使ってしまいそうだ。反射神経がよかろうが、それがAMS適正に繋がる訳ではないのも事実だが、実際AMS適正が高い人間は何かしろ身体的ステータスが高い。かくいう俺も身体能力はかなり高いからな。

「期待してもいいんじゃないか?それで、白銀の立場はどうなったんだ?」

「あ、はい。あの後夕呼先生と話した結果階級は俺の少佐になりました。…どんなに皆を守りたいと言う意思があってもこの世界では所詮…それは思いにでしかありません。その思いを実行するには権力や肩書きが必要ですからね」

 そう自傷気味に呟いた白銀の表情は重く暗い。前のループで思い当たる事があるのだろうか?

 どちらにせよ、白銀の言っている事は正しく、事実だ。どんなに人を守りたいと思っても、力がなければそれは意味をなくしてしまう。人を動かす意思や思いと言うものが重要だと言う事は俺にも何となくだが分かる。しかし、現実はそんな言葉だけで動く程甘くない。人を動かし、何かを守りたいならそれ相応の力が必要なのだ。

「そうか…そうだな。所属は?俺と同じヴァルキリー隊なのか?」

「いえ、俺もヴァルキリーに入るよう言われたんですが、我侭で207小隊に上官として入れてもらう事にしました」

「207小隊?どんな部隊なんだ?」

「そこの部隊は皆まだ訓練兵ですよ。…そして俺が守りたい仲間でもあります」

「ッ!!」

 そう言う事か…。そして白銀の方に視線を向けると、白銀の視線がある所に釘付けになっているのに気が付いた。俺もそちらの方に視線を向けてみると、四人の少女が朝食を取っていた。

「…あれが?」

「はい」

 短く答えた白銀の目には光るものが溜まっていた。白銀もすぐさまそれに気づき、服の裾で擦る様にして拭った。

「行って来い。お前は上官としてあの部隊に入るんだろ?挨拶ぐらいは必要だと思うが?」

「ッ!分かりました。ありがとうございます!」

 頭を下げる白銀に対し手を上げて答える。

 そのまま少し小走りで少女達の方に向かう白銀の背中を見ながら少し笑みを零す。

 四人の少女は突然現れた自分達の新しい上官に驚いている様子だったが、白銀は慣れた様子で皆に話しかけ、そのまま溶け込むように四人の輪の中に入っていた。その表情は今にも泣きそうなものであり、そして俺にも分かるほど輝いていた。

 何か良い事をした気がする。そう思うと朝から気分が良くなった。

 残りの蕎麦を食べたら体でも動かすか、と思い前の方に振り返ったのだが、其処には先程まで居なかった速瀬と涼宮中尉の姿があった。

「…あんたって優
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