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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第三十話      『デバイス起動』
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、アームドデバイスの設定を追加。
カートリッジシステム、継承完了。
各フォルム、マグナのマスターの意向の元、再構築完了。

以後、私とマグナはミットチルダ式・ベルカ式・魔術式の三面を持つデバイスとなり新たなデバイス“トリニティデバイス”として登録。
最後項目、私の内に眠る人格を呼び起こします…。ユニゾンデバイス“セイバー・アルトリア・ペンドラゴン”の目覚めの時。
全破損箇所修復完了。システムオールグリーン、デバイス名“アンリミテッド・エア”起動》



起動という言葉がトリガーになり、サファイヤの宝石…アンリミテッド・エアと呼ばれたデバイスは一際大きな輝きを放ち、それは廊下を埋め尽くす。
そして光が晴れた時には、その場には、

「サーヴァント…いえ、ユニゾンデバイス、セイバー。ここに現界いたしました」

金髪碧目で青と白を基調としたドレスの上に銀の騎士甲冑を着たセイバーと名乗る女性がいた。
皆さんはあまりの出来事に目を丸くしていますがどうにか接触を試みてみようと思って、

「あの、あなたは一体…?」
「説明は後ほど。それよりシロウ。いえ、シホ…マスターは現在どこにいますか?」
「えっと、治療室の中で今手術中ですが…」
「そうですか…。はぁ、やはり数年立ってもイリヤスフィールの願いがあっても根本的なところは変わっていませんね…」

そういうとセイバーさんは私達の制止も聞かず治療室に入っていってしまいました。
当然、中にいたスタッフは勝手に入ってくるなと怒鳴ってきますが、

「マスターの一大事だ。切り捨てられたくなければ静かにしていただけるとありがたい…」

セイバーさんの威厳のある言葉で全員押し黙ってしまった。しかし物騒な物言いですね…。
それでもう良いとばかりにセイバーさんは痛々しい姿のシホさんの前に立ち、

「シホ…また会えて嬉しいですが、このような再会は私としては不本意ですよ?
ですがもう安心してください。宝石翁からあなたの体には私の鞘が再度埋め込まれていると聞きました。
サーヴァントではなくなったこの身では聖杯戦争の時のようにすぐには全快いたしませんし、こうして鞘の能力を発揮するのも限定的で今回はこれ一度限り…。ですがシホの為です。力は惜しみません」

セイバーさんはシホさんを抱き上げてその身を光らせるとシホさんの体も発光しだして包帯がシュルシュルと解けていって傷口が見る見るうちに塞がっていき、一番酷かった脇腹の青痣もしだいに消えていった。
この光景を見て奇跡という言葉が一番相応しいだろう。
多少の傷はまだ残っているもののほとんど治っていてシホさん本来の白い肌が露出した。
それで唯一、助けがあるとすればシホさんの体には先程までの布が被されていて裸は晒していなかった。クロノとユー
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