閑話ー始まりと完全魔法の双激
43.襲来する
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は、もう限界だ。
「それでアッくんは、この娘と付き合ってるんだよね」
少し強めの口調で机の上にくたばる俺に言ってくる。
「う、うん」
「ふぅ〜ん」
結美がスグに睨むような視線をぶつけ、スグも戸惑っている。
「まっ、いいわ。それよりもアッくん、これから予定ある?」
「特にはないけど.....」
「それなら!」
結美が立ち上がり俺の手を引っ張る。
「ど、どこ行くんだよ?」
「どこって......ゲーセンに決まってるじゃん」
「ちょ、ちょっと待って!」
結美が俺の手を離す。俺は、スグの元へと向かう。
「ほら、行くぞ」
「えっ?」
スグが少し戸惑った表情をしたあと笑顔で、うん、と頷く。
近所のゲーセンに着くと、結美は俺の手を引っ張り、音ゲーがあるエリアに向かう。そしてあるリズムゲームの前に止まる。そのゲームは、床にある四つの矢印のパネルを曲に合わせて踏んでいくというゲームだ。
「さ、久しぶりに勝負だよ、アッくん!」
「今日は負けねぇからな」
結果........5戦0勝5敗
惨敗だ.......
「結美さんすごいですね」
「へへ、そうかな」
結美が少し照れる。
「すごいですよ。集也くんって基本的にどんなゲームでも二回くらいプレーすると攻略法がわかるゲーマーなのに」
「スグ......それはひどくないか」
「まず、アッくんが私に勝てるわけないよ。どんなゲームでもね」
結美が自信満々に無い胸を張る。
「うっせ.......貧乳が...」
「な・ん・か・い・っ・た!」
小声で呟いたが聞こえていたのか。徐々に結美が俺に近づいてくる。
「い、いや......な、なんでも......ないです」
「そう」
結美が俺から離れてホッとしたと瞬間、俺の頭を結美がぶん殴る。
「《テッツイ》を急に放つのは、セコイぞ......結美.....」
「なにいってんだか......。アッくんにゲームを教えたのは誰だと思ってるの」
「それって?」
スグが不思議そうな顔で結美に問う。結美はスグを見て自慢気にまたも無い胸を張り言う。
「まんまの意味だよ。アッくんにゲームを教えたのは私だよ。ちなみにアッくんは私にどんなゲームで勝ったことはないんだよね」
ニヤッと笑みを浮かべる結美の顔に少しイラつきを覚える。
「......それなら勝負だ」
「えっ?ゲームで私に勝てるわけないじゃん。で、どのゲームで勝負するの?」
「......ALOって知ってるか?」
「まさか、集也くん!?」
スグが驚いた声をあげる。
「ALOなら知ってるよ。
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