第三十九話 運命の炎の中で
[7/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
!」
「おいらだってそう思いたいさ」
トッポもこう返しはした。
「でも・・・・・・」
「いや、それでも」
「行くぞ、デク」
言葉を弱くしたデクにコスモが言ってきた。
「誰かいるっていうんならな」
「うん」
「探すんだ」
こう言うのだった。
「それでいいな」
「わかったよ」
デクはまた頷いてみせた。
「それじゃあ」
「ああ、行くぞ」
二人にモエラや洸達も同行した。そのうえで調査をはじめる。
暫くするとだ。いきなりだった。
「!!」
「危ない!」
光線銃の発射音だった。全員咄嗟に身構える。
「物陰に隠れろ!」
「負傷者はいるか!」
「くっ・・・・・・」
コスモの声だった。
「しまった・・・・・・」
「コスモ、撃たれたのかい!?」
「あ、ああ」
まずはこう応える。見れば左肩を右手で押さえている。
「かすっただけだがな」
「そう、かすったんだ」
「ちょっと血が出てるだけだ」
手の指の間から実際に出てしまっていた。
「けれど命に別状はない」
「そうなんだ、不幸中の幸いだったんだ」
「何とかな。それで」
「うん、それで?」
「誰だ?撃ってきたのは」
コスモが言うのはこのことだった。
「一体」
「あれか」
モエラが銃撃が来た方を見る。
「あそこからだ」
「!?あれは」
「誰かいたぞ!」
光と竜馬が言った。
「誰だ、あれは!」
「待て!」
「くっ!」
するとだった。一人の女が出て来た。
そしてまた銃撃してきた。だが今度は命中しなかった。
「くっ、こいつ!」
「バッフクランか!?」
「待ってくれ!」
だがここでコスモが言った。
「この兵器はバッフクランのものじゃないぞ」
「あっ、そういえば」
言われてデクも気付いた。
「これってそうだよね。むしろ地球のものだよ」
「そういえば」
「そうだな」
洸と竜馬もそれに気付いた。
「この光線銃の光線は間違いない」
「地球の、人類のものだ」
「出て行け!」
その女が言ってきた。
「御前達がキャロルを!」
「間違いないな」
「そうだな」
凱がシローの言葉に頷いた。
「この人は間違いなく」
「地球人だ」
「銃を下ろしてくれないかな」
コウが彼女に言う。
「俺達は地球人だ」
「えっ・・・・・・」
「そうだ、俺達は地球人だ」
コスモも左肩を押さえたまま彼女に言った。
「あんたと同じで銀河に出て来た地球人さ」
「そうだったの・・・・・・」
これが出会いとなった。彼等はその女と共に一旦皆のところに帰った。コスモはすぐにラポーから手当てを受けたのであった。
「さあ、これで大丈夫よ」
「有り難う、ラポー」
「流石ね」
ミチリがそのラポーに対し
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ