第三十五話 混戦
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
第三十五話 混戦
「で、今度は」
「何処に行ってるんだ?」
「進路は?」
「今のところ新天地を探している」
ジェフリーがロンド=ベルの面々に答える。
「これまで通りだ」
「これまで通りですか」
「それは」
「そうだ、これまで通りだ」
何も変わらないというのである。
「これでわかったな」
「ええ、そういうことですか」
「じゃあまた敵が来ればその時に、ですね」
「戦うってことですね」
「成程ね」
エヴィータはここまで聞いて頷いた。
「敵が来ればまた叩く。誰であっても」
「とりあえずバルマー軍の勢力圏じゃないですよね、これから入るのは」
「違いますね」
「一応いないわね」
ボビーが答える。
「あくまで今のところはだけれど」
「帝国軍は方面軍を二つ失っているわね」
アマリアはそれを指摘した。
「残るは三つね」
「近銀河方面軍、外銀河方面軍、そして帝都防衛軍だな」
ヴィレッタが述べた。
「残るはこの三つだ」
「この三つだけ」
「そしてそのうちの二つは動けない」
「そういうことか」
「そうだ、まさにその通りだ」
また答えるヴィレッタだった。
「今動けるのは外銀河方面軍だけだ」
「じゃあ今は安心していい?」
「バルマーに対しては」
「少なくとも」
「だとすると」
今度言ったのはオリヴィエである。
「プロトデビルンと宇宙怪獣になるかな」
「そうだな、バジュラも今のところ大きな巣はないみたいだしな」
ムハンマドがこのことを指摘する。
「今はやはりプロトデビルンと宇宙怪獣だな」
「それとバッフクランかしら」
シルヴィアは彼等も警戒していた。
「つまり神出鬼没の勢力が相手になるのね」
「それと」
ハサンも述べる。
「ムゲ帝国かな、出てきそうなのは」
「そういえば」
「そうね」
雲儀と走影が顔を見合わせる。
「何か動きがおかしかったな」
「このところどうもね」
「動きがおかしいか」
「そういえば」
ザイオンとレイがそれに頷く。
「何かフロンティアを狙ってる?」
「確かに」
「そんな感じだよな」
「どういうこと?」
「少なくとも今はね」
ここで言ったのは華都美だった。
「迂闊な行動を避けて慎重にね」
「そうあるべきですね」
「まだ誰も出ていないし」
「それにだ」
今度言ったのはクリアリアだ。
「まだ何が出て来るかわからない」
「絶対に何かが出て来るにしても」
「どの勢力がか」
ここでギルとレドンも話す。
「ではどの勢力が出て来てもいいように」
「備えはしておくか」
「よし、それならだ」
テムジンが言った。
「あらゆる場合と想定するべきだな」
「何か面倒臭そう」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ