第三十五話 混戦
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や、それならね」
ここでケーラは異論を述べてきた。
「あの時SRX手に入れてない?」
「ああ、あの時に」
「そういえば」
これに気付くのだった。
「言われてみれば」
「けれどリュウセイを挑発するみたいに言って終わり」
「そうだよなあ」
「SRX強奪とかしなかったし」
「アヤさんだけ手に入れたし」
「あれも不思議よね」
今度はセシリーが話す。
「どうしてアヤさんを拉致したのかしら」
「あいつが凄い女好きとか?」
今言ったのはビルギットだった。
「それはないよな」
「そうした話はな」
「聞いていません」
マーグとロゼがそれは否定する。
「ハザル=ゴッツォは傲岸不遜な男だ」
「ですが個人的には清潔なのです」
ハザルの数少ない美点だった。
「汚職や女色には縁がない」
「そして生活自体も極めて質素です」
「そうしたことで美女を手に入れる男ではない」
「それは絶対にありません」
「そうですか、それはないんですね」
シーブックもそれを聞いて頷く。
「あの男にそれは」
「じゃああの時どうしてアヤさんを?」
「それに私達をどうして」
「ここまで狙うか」
「しかも」
そしてであった。このことにも気付いたのだった。
「フロンティアを狙ってるよな」
「どうしてかな」
「それもわからないし」
「何かがあるのは間違いないしても」
「どうして?」
そしてであった。さらに話すのだった。
「彼等は一体」
「何を考えているのかしら」
「それを確かめる為にも急襲を仕掛けるか」
今言ったのはアムロだった。
「やはりここは」
「そうするか」
「そうね」
「ここは」
皆もそれに頷く。そうしてだった。
「じゃあすぐに敵に向かいましょう」
「それで決着をつけましょう」
「そのうえで」
「よし、決まりだ」
ブライトもここで言う。
「今からすぐにだ。帝国軍に向かう」
「了解です」
「今から」
こう話してだった。彼等はまた戦いに向かうのであった。
第三十五話 完
2010・6・9
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