第三十四話 マザーズ=ララバイ
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ああ、充分だ」
「バルキリー一機が通れるならな」
こう答える二人だった。
「では今からだ」
「中に行かせてもらうぜ」
「絶対にですよ」
ルカが強い声で告げる。
「ランカさんを」
「わかっている」
「絶対にな」
二人の言葉はルカのそれよりも強かった。
「すぐに戻る」
「ランカと共にな」
こうしてだった。二人は巨艦の中に入る。そしてその頃。
ランカは巨艦の中にいた。そして戦いを見ていた。
その戦いを見てだ。悲しい顔で言うのだった。
「止めて、こんなの」
戦いを好まない彼女がだ。それを見て何も思わない筈がなかった。
悲しい顔でだ。こう言うのだ。
「こんなことをしても何も」
「ランカ」
しかしだ。その彼女に誰かが声をかけてきた。
「歌を」
「えっ!?」
「貴女は歌を」
こう言ってきたのだ。見ればだ。
巨大な幻影らしきものがいた。彼女によく似た緑の髪と優しい顔のだ。その彼女が優しい声で彼女に対して言ってきたのである。
「歌うのです、そして」
「貴女は」
「歌を」
また言う彼女だった。
「それを歌って」
「一体・・・・・・」
ランカがその幻影と話している時だった。遂に二人がそこに来た。
「ランカ!」
「来たぞ!」
「お兄ちゃん、それに」
ランカは二人を見た。そこには。
「アルト君!」
「ああ、来たぞ!」
「今ここにだ!」
二人で言う。言いながら周りに来るバジュラ達を倒している。
「今そこに行く!」
「待っていろ!」
「駄目!」
しかしだった。ここでランカは二人に言うのだった。
「戦ったら駄目!」
「何を言っている?」
「戦うな?」
「そう、駄目!」
また言うランカだった。
「戦ったら駄目!バジュラとは!」
「何を言っているんだ」
「そんなこと出来る筈ないだろうが」
二人は怪訝な顔でランカに返す。その間にも戦闘を続けている。
「とにかく今はだ」
「そこに行くからな」
戦いながらそのうえで向かうのだった。しかしだった。
もう一機来た。それは。
「!?あれは」
「ブレラのか」
「間に合ったな」
ブレラは冷静に来てだ。そのうえでランカのいるカプセルの様なものを左手に取った。そうしてそれから外に向かうのだった。
「これでいいな」
「ランカが助け出されたか」
「しかし何時の前に」
「こちらブレラ=スターン」
ブレラは二人に構わず通信を入れた。
「ランカ=リーの身柄は確保した。今から敵艦の中を出る」
「くっ、あの男」
「本当に何時の間になんだ」
オズマとアルトは歯噛みするばかりだった。今はだ。
「仕方ない。何はともあれランカは救出された」
「撤退しかないか」
「そうだ、行くぞ」
オズマは釈
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