第三十三話 メモリー=オブ=グローバル
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したのだ。
「ここでこの数は」
「まずい」
「確かに」
まず将校達が狼狽しだした。そしてだ。
指揮官であるギジェに対して言うのだった。
「閣下、ここは」
「やはい」
「既に数も半数を切っています」
「このままでは」
「わかっている」
こう返すギジェだった。
「ここはだ」
「はい、撤退しかありません」
「やはり」
「あの敵。バジュラといったな」
彼等のことはもうわかっていたのだ。
「ここで彼等と戦うわけにはいかない」
「はい、それでは」
「今は」
「そうだ、撤退する」
こう決断を下したのである。
「いいな」
「はい、それでは」
「今より」
「全軍撤退だ」
こうしてだった。バッフクラン軍は撤退していった。残るロンド=ベルはだ。
そのままバジュラの大軍と戦いに入る。しかしだった。
「何だ、この数は」
「これだけの大艦隊がここにか」
「来たってのかよ」
「いや、これは」
ここでオゴタイが言ってきたのだった。
「どうやら違う」
「違う!?」
「というと」
「このガリア4にいたのだ」
こうロンド=ベルの面々に話すのである。
「だからこそここに」
「これだけいたんですか」
「そうだったんですか」
「そうだ、だからだ」
それを聞いてだ。ロンド=ベルの面々はその掃討ををはじめようとする。それと共にだ。
「アルトだ!」
「アルトは!?」
「無事か?」
「ああ、俺はだ」
返事が返って来た。
「何とかな」
「そうか、よかった」
「じゃあランカちゃんも」
「いや」
しかしだ。ここでアルトは言うのだった。
「敵の中だ」
「敵!?」
「どういうことなんだ、それって」
「そうだ、詳しい話は後だ」
まずはこう言ってからだった。そしてだ。
「とにかく今はだ!」
「あれだな」
ここで言ったのは何とブレラだった。
「あの巨大な戦艦の中だな」
「何っ、わかるのか!?」
「何となくだがな」
こうアルトにも答える。
「わかる」
「そうなのか。実はランカはだ」
敵の中でだ。とりわけ巨大な、異様なシルエットの戦艦を指し示しての言葉だった。
「あの中だ」
「ア=バオア=クーみたいだな」
「そうですね」
そのシルエットを見てスレッガーとセイラが言った。
「そういう感じですよね」
「そうだな」
「そしてあそこにか」
オズマの言葉だ。
「ランカがか」
「はい、そうです」
「大体わかった。それならだ」
オズマのバルキリーがここで前に出た。そうしてた。
「行くぞランカ!」
「えっ、隊長」
「一体何を」
「知れたことだ!」
こうミシェルとルカに答えるのである。
「ランカは俺が救い出す!」
「そんな、相手はあのデカ
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