第三十二話 ファステスト=デリバリー
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」
アルトはこうランカに告げた。
「だから猛獣が来てもな」
「安心していいのね」
「俺から離れるな」
こうも告げたのだった。
「わかったな」
「ええ、じゃあ」
「助けは必ず来る」
励ましの言葉も出した。
「だからだ。落ち着くんだ」
「うん」
「ここから動かない方がいいか」
そしてアルトはこうも言った。
「それよりも助けを待つ方がいいか」
「待つのね」
「そっちの方がいいか?」
また言うアルトだった。
「今は。よしっ」
こうしてだった。今はそこに留まることにした。
その彼等の前にだ。現われたものは。
「アルト君」
最初に気付いたのはランカだった。
「あれだけれど」
「どうしたんだ、一体」
「ほら、あれ見て」
こう言うのであった。
「目の前に」
「何っ、あれは」
ここでアルトも見た。それは。
「マクロス、馬鹿な」
「どういうことなの、これって」
二人はジャングルの中に聳え立つマクロスを見て驚きの声をあげざるを得なかった。また一つ何かが動こうとしていたのだった。
第三十二話 完
2010・5・31
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