第三十二話 ファステスト=デリバリー
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」
「偶発美!」
ガビルとグラビルだった。
「ここで相応を叩く、いいなグラビル!」
「ガオオオオオオン!!」
こう叫んで戦いを行おうとしてきたのだった。
オゴタイはそれを見てだ。すぐに言う。
「すぐにフロンティアに連絡を」
「はい」
「最早シェリル=ノームだけの問題ではない」
迫り来るプロトデビルンの大軍を見ながら述べた。
「だからだ」
「はい、それでは」
ジェベが頷いてだった。すぐにフロンティアに連絡を入れた。それを聞いたテムジンはすぐに言うのだった。だがその顔には浮かないものがあった。
「あの連中が反乱を起こすのは読んでいたさ」
「それはか」
「けれどプロトデビルンは」
「予想外だった」
まさにそうだというのだった。
「まさかここで来るなんてな」
「じゃあここは一体」
「どうしたらいいのか」
「一体」
「すぐに出撃するしかない」
グローバルはこう判断を下した。
「プロトデビルンがいるのならな」
「それはその通りだな」
テムジンはプロトデビルンについては賛成の言葉で返した。
「けれどな。ゼントラーディはどうなんだ?」
「ゼントラーディの人達ですか」
「あの人達は」
「確かに荒くれ者ばかりさ」
テムジンもそれは認めた。
「それはな」
「けれどですね」
「それでも」
「そうさ、歌さえ聴けばそれで落ち着く」
このことを指摘したのであった。
「しっかりとな」
「歌、ですか」
「それじゃあ」
「よし、俺が行く」
バサラが名乗り出てきた。
「俺の歌を聴かせてやるぜ!」
「いや、待て」
「あたしもそうしたいけれど」
だがそのバサラにレイとミレーヌが言ってきた。ビヒーダもいる。
「プロトデビルンもいる」
「あたし達はそっちに行かないと」
「へっ、それがどうした!」
こうしたことを聞かないのはまさにバサラだった。
「俺の歌はな!どっちにも聞かせてやるぜ!」
「あんただったら本当にやれそうだな」
テムジンもバサラのその言葉は認めはした。
「だがな。確実にいかないとな」
「ここは駄目ですよね」
「今は」
「そうさ、言葉は悪いがな」
そしてであった。言うことはだ。
「保険だ」
「保険!?」
「保険っていうと」
「ファイアーボンバーにマイクもいるさ」
テムジンは彼のことも頭の中に入れていた。マイクのこともだ。
「けれどな、プロトデビルンの数を考えるとな」
「もう一つ歌える人が多い」
「そういうことですか」
「ああ、そしてだ」
さらに言う彼だった。
「そしてそれはだ」
「はい、その人は」
「誰ですか?」
「誰かいるか?」
ところがであった。テムジンの言葉がここで変わった。
「誰かな。いるか?」
「誰か
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