第三十二話 ファステスト=デリバリー
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かりました、じゃあ」
「何があってもいいように」
準備はしておく彼等だった。そうしてだ。
護衛役のアルトがだ。まずガリア4に着陸した。すぐにブリタイに似た指揮官とエキセドルに似た参謀らしき者が笑顔で出迎えてきた。
「おお、よく来られました」
「ようこそ」
「はじめまして」
そしてアルトはコクピットを開き彼等に敬礼で応えた。
「ロンド=ベルの早乙女アルト少佐です」
「オゴタイです。階級は少佐です」
「ジェベです。階級は大尉です」
二人はそれぞれ氏名と階級を名乗ってきた。
「宜しく御願いします」
「この度はどうも」
「はい、それではですが」
「ランカ=スターは」
「もうすぐです」
こう答えるアルトだった。
「今こちらに着陸しますので」
「そうですか。それでは」
「待たせてもらいましょう」
二人の顔には笑顔が浮かび後ろに並んで控える巨大な兵士達のそれぞれの顔にも笑顔が浮かぶ。そのまま楽しいコンサートになるかと思われた。
そしてだ。シャトルも来た。
「おお、あれにか!」
「あれに乗っているだな!」
「シェリル=ノームが!」
兵士達の顔がさらに晴れやかなものになる。
「さて、それじゃあだ!」
「デ=カルチャ!」
「デ=カルチャだ!」
こう言って騒ぎだした。そしてだ。
「来たぞ!」
「着陸した!」
「いよいよ」
「シェリルが来る!」
こう話していよいよ待つ。しかしであった。
シェリルが姿を現す。笑顔で手を振ったその瞬間だ。
「!?」
「どうしたんだ!?」
「急に」
何とだ。シェリルがふらつき倒れてしまったのだ。グレイスが慌てて助け起こす。
「おい、どういうことだ!?」
「何があった!?」
「どうしたんだ!?」
それを見たゼントラーディの軍に動揺が走った。
「おい、歌えるのか!?」
「何があったんだ!?」
「シェリルが倒れたぞ!」
「どういうことだ!」
そしてであった。動揺はだ。
すぐにオゴタイへの批判につながった。
「おい、どうなるんだ!?」
「シェリルが歌えないのかよ」
「約束が違うだろ」
「待て」
だがここでだ。オゴタイは言うのだった。
「待ってくれ、すぐにフロンティアに連絡する」
「そんなに待てるかよ!」
「どれだけ待ったと思ってるんだ!」
「これ以上待てるか!」
中にはこうしたことを言う者もいた。
「ここはな、こうなったらな!」
「ああ、無理にでも歌ってもらうぞ!」
「声だけでもな!」
「くっ、このままでは」
「いけませんな」
ジェベがオコタイに応える。そうしてだった。
一部の過激派が暴徒化した。しかもであった。
プロトデビルンまでもがだ。出て来たのだ。
「これはまさしく」
「ゴガア!
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