第三十一話 ハイスクール=クイーン
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く。そしてその間にだ。
シェリルはとりあえず服を着てだ。すぐに追いかけはじめた。
「な、何か」
「凄いことになりましたね」
ランカとナナセは呆然としたままだった。こうして大騒動になった。
学園の中を駆け巡るシェリルの速さはかなりなものだった。その彼女がだ。
格納庫に来てだ。そうしてだった。
「あれ、何処?」
「何っ!?」
「あれ!?」
「そう、あれよ」
こうアルトとミシェルに問うのだった。
「あれは何処なのよ」
「いきなりあれって言われてもよ」
「訳がわからないんだけれどな」
「だから。あのスーツよ」
「えっ、スーツ!?」
そのパイロットスーツを磨いているルカが顔を向けてきた。
「もう使わないんじゃないんですか?」
「予定が変わったのよ」
かなり強引に言う。
「だからね」
「だからって」
「あのよ、話がな」
「わからないんだけれどな」
ルカだけでなくアルトとミシェルが言ってきた。
「そもそもだよ」
「何で必要になったんだ?」
ミシェルがこう言った時だった。不意にコンテナの上にだ。
ショーツが見えた。ミシェルは顔を顰めさせて言うのだった。
「俺も疲れてるのかな」
「どうしたんだ、一体」
「ショーツが見えたんだよ」
こうアルトにも話す。
「どうやらな」
「ショーツ!?」
「ああ、女もののな」
このことも話した。
「何だありゃ」
「何だって言われてもな」
「えっ、ショーツ!?」
それを聞いてもアルトはいぶかしむだけだったがシェリルは違った。
顔色を変えてだ。すぐにルカが磨いていたそれを奪い取る様に借りてだった。
そのうえで。一気に追った。
「そこね!」
「そこねっておい」
「ああ、いきなりな」
「何がどうなったんだ?」
アルトもミシェルも呆然とするばかりだった。しかしだ。
「あの」
「んっ、ルカ」
「どうしたんだ?」
「あの人、シェリルさんだけれど」
その彼女のことを話すルカだった。
「今パイロットスーツリミッター外してますよ」
「何っ!?」
「それはまずいだろ」
こんな話をしてだった。三人はシェリルを必死に追うのだった。
そのシェリルはだ」明らかに暴走していた。
壁にぶつかりそれでも先に進んで。直角に曲がっていく。
「何か凄いわね」
「はい、確かに」
テッサも呆然としながら小鳥の言葉に応える。
「学校じゃ平和って思ったけれど」
「比較的」
二人はお揃いのセーラー服で話をしていた。
「まさかこんなことになるなんて」
「何ていいますか」
「困ったことになったな」
ここで宗介が真面目に言ってきた。
「これは」
「そうよね。シェリルさんも心配だし」
「学校も」
「それだけではない
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