第三十一話 ハイスクール=クイーン
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「はい、それは」
ランカもその言葉に頷く。
「その通りですね」
「そういうことよ。だからさっきもね」
「真剣にですか」
「できるようになるまでやる」
シェリルはまた言った。
「そういうことなのよ」
「わかりました。そういうことですか」
「そうよ。明日ファ^ストコンサートよね」
「はい」
「できるようにまでなってよ」
そうだというのだ。
「そのうえでだからね」
「だからですか」
「明日のコンサート、必ず成功させなさい」
微笑んでの言葉だった。
「いいわね」
「はい、わかりました」
「絶対にね」
「ランカさん凄いんですよ」
今度はナナセが言ってきたのだった。
「本当に」
「努力したってことね」
「はい、それこそ血の滲む様な」
「なら余計に頑張ることね」
シェリルはこうも述べてみせた。
「貴女の目指すものを手に入れる為にね」
「はい、明日は」
そんな話をしてだった。シャワーを浴び終えて今度は洗濯に入る。しかしこの時だった。
「あれっ?」
「どうしたんですか?」
「どうしてこんな場所に」
それを見てナナセに返す。
「いるのかしら」
「何がいたんですか?」
「あれ。私が飼ってるのだけれど」
緑の可愛い目のリスを思わせる小動物を抱いて言うランカだった。二人は既に制服に着替えている。
「何でここに」
「あの動物は」
「あっ、内緒にしてて」
すぐにナナセに口止めを頼んだ。
「このことは」
「は、はい」
「ばれたらやっぱりね」
「まずいですよ」
ナナセもそれを言う。
「一日の間奉仕活動とか」
「そうよね、やっぱり」
「ですから」
ナナセは右目をウィンクさせてきて述べた。
「絶対に」
「有り難う、本当に」
「お互い様ですから。それにしても」
「それにしても?」
「見たことのない生き物ですね」
首を傾げさせながらの言葉だった。
「その動物は」
「何なののかしら」
「さて。それで」
「それで?」
「シェリルさんのところに行かれましたし」
「あっ」
そしてであった。その謎の生き物はシェリルのところに来てだった。何と彼女の濃いピンクのショーツの中に入って。そのうえで外の廊下に出た。
「あっ!」
「んっ、何だこれ」
「何かしらね」
カミーユとファがそれを見て言う。
「急に出て来たけれどな」
「布?」
「私のショーツよ!」
扉が開いてシェリルが言ってきた。
「今脱いだばかりの!」
「えっ!?」
「嘘でしょ」
「本当よ!」
こう言って一旦扉を閉める。扉の向こうは大騒ぎになった。
「な、何だってーーーーーーーー!!」
「それは本当か!?」
「嘘でしょ、それって!」
動物はショーツを被ったまま跳ねてい
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