第十話 最終兵器、苦戦
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のパワーの前にシールドは破られなかったが吹き飛ばされてしまう。
衝突により壁が粉砕され、誠也の周りに瓦礫が落ちてくるが、バリアジャケットのおかげで誠也の体には直接当たらない。
「くぅ……。」
(今のは勝負を急ぎ過ぎたか……。でも……!)
焦ってしまう。
取り逃がしてしまえば何に悪用されるか分からない上に、悪用されればどこの次元世界が崩壊するかも分からない以上、絶対に逃がすことはできない。
でもだからと言って心に焦りを抱えたまま、目の前の相手を打倒することは難しい。
ではどうすればいいのか。誠也が必死に考えていると。
《こっちに任せてや!》
頭に声が響き渡る。
相手は結界を維持していなかったのだろう。
通信妨害が晴れたことにより念話が通じるようになり、この念話が届いた。
この念話が一体誰のもので、自分にとってどういう意味を持つのかを誠也ははっきりと理解した。
「まさか、あの程度で死んだのか?」
立ちあがらないのを不思議に思っていていたのだろう。
砂煙の中に居る誠也に相手は不用心に近づいてくる。
そんな隙を見逃す誠也ではない。
不安要素も無くなった誠也は自分のありったけの魔力を注ぎ込んだ砲撃を打ち出す。
「ぐぁっ!」
相手は警戒を緩めていたせいでわずかに反応が遅れる。
直撃は避けたもののその余波だけで吹き飛ばされてしまう。
けれどもすぐさま体勢を整え、正面を睨む。
すると、ゆっくりと泰然とした歩調で誠也は歩み出てくる。
「そっちは任せたぞ!ひさめぇ!!」
最終兵器全力稼働開始。
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