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もう一人のアルフィミィちゃん
拾った子供
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び降りて、中に入りますの。

「…………ぅ…………」

「大丈夫ですのっ!!」

「…………みっ、水…………」

アルフィミィは慌てて水の入った水筒を取り出して飲ませますの。そのついでに顔や身体を見ると、その姿は幼いラトゥーニでしたの。しかも、身体中に痣や怪我があるので虐待を受けていたみたいですの。そういえば、ラトゥーニはスクールでの苛烈な訓練や実験によって極度の対人恐怖症になってしまい、戦えなくなって捨てられた後、ジャーダとガーネットに助け出されたと書かれていましたの。つまり、この場はラトゥーニが捨てられた場所…………あれ? かなり前に来てしまってますの。

「とりあず、彼女を助けるのが最優先ですの」

アルフィミィはラトゥーニを連れてその場からA.S.R.S.(アスレス)を使ったまま転移を発動して、ジュネーブへと移動しましたの。


 そこで持ち前の金塊や宝石などをお金に変えてホテルを取ってラトゥーニを寝かせてから、アルフィミィとラトゥーニの戸籍をハッキングして手に入れて行くですの。後は、ラトゥーニが起きるまで待つだけなので、ラトゥーニの傷をナノマシンで治してあげるですの。

「ここは…………」

「起きましたの?」

「っ…………」

怯えるラトゥーニは部屋の隅っこへと逃げちゃいましたの。

「貴女はスクールから捨てられたですの。そこをアルフィミィが拾いましたの」

「すて…………られ…………た…………?」

「そうですの。だから、もう怖いことは有りませんの。ラトゥーニはアルフィミィが守ってみせますの」

「ほんと?」

「ええ、任せますの。名前は首につけられていた識別番号みたいなのから取りましたが、問題有ります?」

「だっ、大丈夫」

「じゃあ、ラトと呼びますの。これから、よろしくですの」

「うん…………」

近づいて頭を撫でてあげると安心したのか、ラトは眠りに着きましたの。アルフィミィはラトをベッドへ寝かせた後、士官学校の資料を集めますの。動くには軍人になった方が遥かに楽ですの。


 しばらくすると、ラトが目覚めたので一緒にルームサービスでご飯を食べますの。

「さて、ラト。アルフィミィは士官学校に行くつもりですが、一緒にきますの?」

「…………」

「行きたくなければ、家を購入してそこにいてもらいますが…………」

「ごめんなさい…………やっぱり怖いの…………」

「分かりましたの。ではお家を買って、そこから通いますの」

「ごめんなさい…………」

「気にしなくて良いですの」

それから、お家を買ってラトと一緒に過ごしながら、アルフィミィは士官学校へと行きましたの。軍人を何人も吸収しているので主席は容易いです、同時に医
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