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第三十話 協力
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(たち)が悪いぜ!!開発チームは何やってんだ!!・・・まさかこれも須郷の)

シュウは須郷を思い出しながら苦虫を噛み締めた表情を小さく浮べ、右手に持っていたグラスを圧迫し始めた。

「でも諦めきれないよ。一度飛ぶと言う楽しさを覚えたら何年掛かってもやり遂げたいって言う・・・」

「それじゃ遅すぎるんだ!!!」

リーファの夢を語っている言葉を遮り、キリトは怒りを込めた声を張り上げる。それを聞いたシュウは落ち着くように言い聞かせる。

「落ち着けキリト・・・ここでキレたって何の意味もねぇぞ」

「でも!!」

「早く助けたいって気持ちはある。けどな・・・ここでキレて叫んでも『あいつ』は帰って来ねぇ」

シュウは鋭い目付きでキリトを見るとキリトは落ち着いたのかリーファに謝った。

「驚かせてごめん・・・でも俺達はどうしても世界樹の上に行かないといけないんだ」

「何で・・・そこまで?」

落ち着いたと言ってもやはり心配なのかキリトは目を暗くする。それを見たリーファは何かを思い出したのか彼女も俯く。シュウはリーファの今の表情には見覚えがあった。

(今の表情、何処かで・・・っ!!まさか彼女は・・・)

シュウは考えを一旦切ると説明する。

「俺達は人を探しているんだ。このALOに来たのもそれが理由だ」

簡単に説明するとキリトとシュウはご馳走になったお礼を言うと席を外そうとするがリーファが引き止める。

「待ってよ!もしかして君達だけで世界樹に挑むつもりなの?」

「ああ。この目で確かめないと」

「世界樹まで物凄く遠いし、途中で強いモンスターもいっぱい出るし・・・無茶だよ」

キリトが答え、それにリーファが反論したがここでシュウがケリを付ける。

「かもしれねぇ。けどな、リーファ。生きている内は無茶をやってまでもやり遂げなきゃならねぇ事があるんだ・・・今がその時なんだよ」

シュウがリーファに言い聞かせると二人は出入り口のドアノブに手をかけ様としたその時・・・

「じゃあ、あたしが連れて行って上げる!!」

「え?」「何?」
リーファの言葉に二人はその場に棒立ちになってしまったがキリトが反論する。

「いやでも・・・会ったばかりの人にそこまで世話になる訳には」

「世界樹までの道は知ってるの?それにガーディアンはどうするつもり?」

リーファは二人に言い寄ったが、キリトとシュウは正論に反論する事が出来なかった。
ガーディアンに関してはステータスは問題ないとして、装備はスイルベーン(ここ)で整えたら良いかもしれないが世界樹までの道程は全く分からなかった。

「しかしそれじゃ、リーファに迷惑がかかるんじゃねぇのか?」

「良いの!もう決めたの!!」

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