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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第二十九話    『敗北』
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ない事はやっぱりしない方がいいわね」
「…何を言う。私は久しぶりに死の恐怖という物を味わったというのだからそう自分を卑下するな」
「そうね、謝るわ…。だからここはやっぱり自身の得意分野で攻めさせてもらうわ」

そして長い刀を消してまたシホは双剣をその手にあらわした。

「しかし面妖な魔法だな。次から次へと武装を出現させるなどと…いや、もしかしたらそれは“投影魔術”か?」
「ッ!?」

するとシホの顔が驚愕に染まる。
でも、投影魔術って一体…?

「どうして、その事を…?」
「なに、少し仲間内に知識を持った奴がいるのでな」
「聞く事が一つ増えたわ…。シグナム、嫌でもその仲間って奴の名前を吐かせて貰うわよ!」

なぜか鬼気迫るシホの発言とともにシホの背後に様々な武器が出現する。
…剣、刀、槍、斧、鎌…中にはそれこそシホの倍以上はあるハルバードまで含まれる。
それはもう数え切れないほどのものが待機している。
シグナムはそれを見て「ほう…」と感嘆の声を鳴らし、

「それだけ多種多様な武器を出して大丈夫か? 全部使いきれるわけでもあるまい」
「ええ、その通り。私には才はないからどれをとっても二流がいいとこ。だから二流なりに使える限界分は修めたわ」
「そうか、納得した。疑問に思っていた事が一つ解消された。
どうりで剣を交える度に無骨な剣で才能が感じられないのにどうして私と同等に打ち合えるのか…それはシュバインオーグ。
お前の剣は長年の努力と修練の賜物というわけだったのだな」
「ええ、正解よ。それじゃ…いくわよ!」

そこからシホはシグナムに吶喊し、それに付き従うように武器達はシホの背後に追尾する。それはさながらシホに付き従う兵隊のように思えた。
シグナムも盛大な笑みを浮かべて、

「面白い! ならばすべて受け止めて見せよう!」

シグナムも引く気はまるでないらしく同じく吶喊する。
シホはまず手元の双剣を振るう。だがそれは一閃の元に弾かれた。
だけどシホは構わず追尾する一つの赤い槍を掴み、高速の突きの連打を叩き込む。
それをシグナムはすべて剣で受け止め、いなし、回避する行動を繰り返す。シグナムが初めて防御に徹した瞬間だった。
それを好機と見たシホは槍を離し一番私が目に入っていたでかいハルバードを手に取り、シホの腕力では到底扱えなさそうなモノを軽々と振り回し上段の両手持ちでシグナムに振り下ろす。
それをシグナムは剣を盾にすることでなんとか受け止めるがその場で足場が地面に沈む。

停止解凍(フリーズアウト)!!」
「!?」

その言葉とともにシグナムの上空から2メートルはあるだろう剣が四方八方とシグナムに降り注ぎ剣の牢獄を作り上げる。
さらにまだシホに追尾していた武器達が牢獄をさらに強
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