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異世界からチートな常識人が来るそうですよ(タイトル詐欺)
第九話 いやー、アニメのペスト強すぎでは?
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―――――"ノーネーム"廃墟・大通りに面した仮工房。―――――
鎚の響きが荒れ果てた空き地に鳴り響く。かなり五月蝿いので本拠からはかなり離れている。証は赤く熱された金属を右手に持ちながら左手で汗を拭う。
「あちー、もうそろそろかな?」
彼が右手に持っている金属は唯の金属ではない。かつて"カラドボルグ"と呼ばれていた銘剣である。それを捻じ曲げている。柄ごと完全に曲げられており、剣としては論外な状態となっている。矢としても使うのは難しそうである。
「証、終わったの?」
「あれ、春日部さん。おはよう」
「うん。おはよう。………これ見て」
「え?」
いきなり手紙を渡されて戸惑うが、表をみてみると、
「えーと、これ"サウザンドアイズ"の印字だっけ?」
「うん。火龍誕生祭っていうお祭りの白夜叉から招待状だって」
「ふむ、面白そうだな。他の二人はどうするんだ?」
「飛鳥は行く。十六夜はこれから」
「そうか。丁度きりもいいし俺も行くよ」
こくり、と頷いて本拠へ向かった。
―――――本拠。地下三階書庫
「起きなさい!」
「させるか!」
「グボハァ!?」
丁度来た三人は吹っ飛んだジンを見て三者三様の反応をした。
「ジン君が吹っ飛んで行きました!? 大丈夫!?」
「……。側頭部を膝で蹴られて大丈夫なわけ無いと思うな」
「おお、なかなか様になったシャイニングウィザードだな。これならジンも死んだんじゃね? やったね☆」
「生きてます! っていうか最近貴方黒くないですか!?」
「御チビもうるさい」
スコーン! と分厚い本をジンに投げ、黙らせる十六夜。
「で、人の快眠を邪魔したんだから相応のプレゼンがあるんだよな?」
そう殺気を放ちながら不機嫌そうに言う。割りと本気で怒っているのだが、飛鳥は気にしない。
「これを見なさい!」
不機嫌な表情のまま開封された招待状に目を通す十六夜。そして、
「オイ、ふざけんなよお嬢様。〜〜〜〜〜クソが、少し面白そうじゃねえか行ってみようかなオイ♪」
「ノリノリね」
獣のように体を撓らせて飛び起き、颯爽と制服を着こむ十六夜。肝を冷やしながら見ていたリリは血相を変えて呼び止める。
「ま、待ってください北側に行くとしてもせめて黒ウサギのお姉ちゃんに相談してから……、ほ、ほら! ジン君! 皆さんが北側に行っちゃうよ!」
「北側……、北側!?」
失神していたジンは「北側に行く」の言葉に飛び起き、話半分の情報で問い詰める。
「皆さん! 北側へ行くというのは本当ですか!?」
「ああ、そうだが?」
「一体どこにそんな蓄えが
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