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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第3話 ご対面ですよ?
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ギ、世界の果てには…」

「分かってます。ジン坊ちゃん。お3人様の御案内をお願いします。黒ウサギは…問題児を捕まえに参り ますので!」

ザン!と黒ウサギの青い髪は桜色に変わる

「箱庭の貴族と謳われるこのわたしを馬鹿にしたこと、骨の髄まで後悔させてやるのですよ!」

そう言って黒ウサギは走り出し、あっという間に見えなくなった

「箱庭の兎は随分早く跳べるのね」

飛鳥の言葉にジン坊ちゃんと呼ばれた少年が黒ウサギについての簡単な説明をする

「ウサギたちは箱庭の創始者の眷属。力もそうですが、様々なギフトの他に特殊な権限も持ち合わせた貴種です。彼女なら余程の幻獣と出くわさない限り大丈夫だと思うのですが……」

「まあ、それはおいといて、箱庭の案内をしてくれるか?ジン坊ちゃん」

「ジン ラッセルです。どうぞ、こちらへ、箱庭の中をご案内します」

そう言ってジンは3人と1匹を連れて、箱庭の中に入った

「ここが…!」

「箱庭」

「へえ、なかなかきれいなところだな」

「外から天幕に入ったはずなのに、太陽が見えてる」

耀が空を見ながら言う

「箱庭を覆う天幕は、内側になると不可視になるんですよ。そもそも、箱庭の天幕は太陽の光を直接受 けられない種族の為に設置されていますから」

「あら、この都市には吸血鬼でもいるのかしら?」

「え?いますけど」

「へえ、そいつは面白そうだ」

あっけらかんと言うジンに対し何故か目を輝かせる修也

「まだ、ここに召喚されたばかりで落ち着かないでしょう。詳しい説明は食事をとりながらでもいかが ですか?」

そう言ってジンは手近にあった『六本傷』の旗を掲げている店に入った。
注文を取るために店の奥から素早く猫耳の少女が飛び出てきた。

「えーと、紅茶を二つと緑茶と…」

「にゃー《ネコマンマを》!」

「はいはーい。ティーセット三つとコーヒーを一つ、ネコマンマですね〜」

「三毛猫の言葉、分かるの」

耀が驚いたように猫耳の少女に訊く

「そりゃあ分かりますよ、私猫族なんですから」

猫耳の少女はあっけらかんと言う

「にゃ、にゃにゃう、にゃーにゃ(ねーちゃんも可愛い猫耳に鉤尻尾やな。今度機会があったら甘ガミ しに行くわ)」

やだもーお客さんお上手なんだから♪」

「箱庭ってすごいね。私や修也以外にも三毛猫の言葉がわかる人がいたよ」

三毛猫を抱き抱えて耀が弾んだ声で言う。

「ちょ、ちょっと待って。あなたもしかして猫と会話できるの!?」

珍しく動揺した声の飛鳥に、耀はこくりと頷いて返す。

「雀、鷺、不如帰。水族館でペンギンとも話した。他にもイルカ達とも友達」

その言葉
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