第二十九話 銀河へはじめての笑顔を
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「純粋過ぎるから」
三人もロゼの純粋さがわかっていた。そうしてである。
誰もが戦いを見守った。二人の闘いをだ。
確かに攻撃は受ける。だが、だ。
それでも立っていた。満身創痍となろうともだ。
そしてである。ズールに近付いてだ。
「兄さん!」
「行くぞ!」
動きが完全に合さった。一つになった。
そのうえでだ。二人同時に仕掛ける。最早ズールの攻撃はどうでもよかった。
「マーズフラッシュ!」
「マーズフラッシュ!」
二人同時に放つ。それでズールの動きを完全に止めた。
「むっ!?わしの身体が」
「これだけではない!」
「まだだ!」
そしてだ。二人同時に剣を抜いてだ。
そのうえでだ。言うのであった。
「いいな、これでだ」
「うん、これで」
タケルがマーグの言葉に応える。そうしてだ。
「行くぞ!」
「ダブルファイナル!」
その最後の剣がだ。同時に一閃された。
「ゴッドマーーーーーーーーズ!!」
それでズールを左右から切り裂いた。これで決まりだった。
「うう・・・・・・」
「勝負ありだな」
「これで・・・・・・!」
「何故だ」
最早死を待つばかりだった。そのうえで言うのだった。
「何故わしが。こうも簡単に」
「志があるからだ」
「だから俺達は勝てた」
二人はこうそのズールに返す。
「そういうことだ」
「ズール、貴様よりも遥かに重く大きな心があるからだ」
「何だ、それは」
それが何か。ズールは断末魔の中で問う。既にその巨体のあちこちから火を噴いている。
「何だというのだ」
「この世の人々を、そして平和を」
「守ろうという心だ!」
それだと返すのである。
「それがあるから私達は勝てたのだ」
「だからこそだ」
「戯言を言うものだ」
ズールはこの期に及んでもだった。それを認めようとしなかった。
そしてだ。こう言うのだった。
「人が何だ、平和が何だというのだ」
「しかし貴様は敗れた」
「それが答えだ」
こう返す二人だった。勝者がどちらかは言うまでもなかった。
そしてだ。遂にズールは炎に包まれた。その中でだ。
「無念・・・・・・」
この言葉を最期にして消え去った。ギシン星での戦いは完全に終わった。
そしてマーグのところにだ。すぐにロゼが来て。そのうえで。
「マーグ様!よくぞ!」
「ロゼ・・・・・・」
「はい、マーグさん」
「あとは二人きりにしてあげるから」
「それじゃあね」
皆あえてだった。微笑んで二人だけにするのだった。
「じゃあ戦いも終わったし」
「パーティーにするか」
「コンサート開くぜ!」
バサラがここで言う。
「いいな、皆俺の歌を聴けーーーーーーーっ!」
「あたしも歌うわよ!」
ミレーヌも名
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