第二十七話 ワールの意地
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こんな話にもなるのだった。
「出てたよな」
「そういうの」
「ああいうの出たら怖いよな」
「そうよね」
「流石にそういうのはいないみたいだけれど」
「色々なのがいても」
「その色々なのにしてもよ」
今言ったのはエリスだった。
「皆同じよね」
「同じ?」
「どういうこと?それ」
エリスの言葉にヒギンズとユングが問うた。
「それは」
「同じっていうと」
「この三人が同じとかじゃねえよな」
シンはまずはこう冗談めかして言った。
「まさかとは思うけれどよ」
「じゃあシンとエイジは同じになるよ」
ヒメはそのエイジにこう告げた。
「勇とサイも」
「だよな。だから違うか」
「うん、違う」
また言うヒメだった。
「それは」
「じゃあ何が同じなんだ?」
エイジはここであらためて腕を組んで言った。
「それだったらよ」
「だから。私やチャムは違うけれど」
「っていうと雰囲気じゃない」
「そうだよな」
皆それはわかった。
「けれど何が同じ?」
「それだったら」
「地球人もバルマー人もゾヴォーク人も」
彼等がだというのだ。
「それにバックフラン人もそうじゃない」
「あっ、確かに」
「言われてみたら」
「そうよね」
皆言われてこのことに頷いた。
「地球人とバルマー人だけじゃなくて」
「ゾヴォークだってそうだったし」
「誰もがね」
皆それに気付いたのだった。
「同じよね」
「そうそう、考え方まで」
「よく考えたら」
「私達の世界やバイストンウェルもだったな」
ロジャーも考える顔で呟く。
「そういえば」
「何もかも」
「そうか」
「そうだ、何もかもだ」
また言うロジャーだった。
「私達は」
「違う世界はパラレルにしても」
「バイストンウェルにしても」
この二つの世界についてはこうわかっていた。
「それは置いておくしても」
「宇宙の人類は殆ど同じ」
「これって一体」
「どういうことかしら」
「何かルーツの関係?」
今言ったのはダバだった。
「それなら」
「ルーツっていってもよ」
その彼にキャオが言ってきた。
「俺達は元々ヤーマンにいたよな」
「ああ」
ダバもそのことはよくわかっていた。
「それでも生物学的にはバルマーと同じだよな」
「少し背が大きいけれどね」
リツコがこう言い加えはした。
「それでも同じよ」
「地球人やバルマー人と」
「そしてゾヴォークとも」
「おまけにバックフラン人とも」
彼等の話も出た。
「何もかもが同じ」
「そういうことなの」
「それはどうしてかしら」
今首を傾げさせたのはドロシーだった。
「考えてもわかりにくいわね」
「あのゼゼーナンにしてもハザル=ゴッツォにし
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