暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第二十七話 ワールの意地
[14/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「今更な」
「死ぬっていうんだな」
「そうだ」
 笑みはそのままだった。
「それも喜んでだ」
「馬鹿な、その様なことをしても」
「今は何もならねえだろうがよ」
 ボルフォッグとゴルディマーグも彼に言う。
「貴方は最早戦ってもです」
「何にもならねえぜ」
「帝国。いやズール様は非常に厳しい方だ」
 ワールはまた言った。
「だからこそだ」
「脱出はしないのか」
「しようがしなかろうが今の私に待っているのは死だ」
 これを言うのだった。
「それならばだ」
「死を選ぶっていうんだか」
「そうだ、わかったな」
「ああ、わかった」
 凱もそれで頷くのだった。
「それじゃあな。あんたの好きにするんだな」
「それではだ。ロンド=ベルの諸君」
 微笑んでだった。
「さらばだ」
「ワール、それではだ」
「マーグ殿か」
 今二人は互いに話していた。
「無事だとは聞いていた」
「私は今は地球人としてここにいる」
 こう彼に告げるのだった。
「それでいいな」
「卿の選んだ道だ。私から言うことはない」
「何も言わないというのか」
「そうだ、それはしない」
 炎の中に包まれながらも言うのだった。
「気が済むまで進むがいい」
「そうさせてもらう」
「ではロンド=ベルの諸君」
 いよいよであった。
「さらばだ、先に待っている」
 こう言って炎の中に消えた。その戦艦も撃沈された。これがバルマー軍七個艦隊の崩壊だった。そしてワール達も死んだのだった。
 それが終わってからだ。マーグは一同に話した。
「それでだが」
「はい」
「いよいよですね」
「ギシン星に向かおう」
 こう言うのだった。
「それでいいな」
「ええ、そうですね」
「これでギシン星への障害はなくなりましたし」
「それなら」
「先に行こう」
 また言うのだった。
「そして決戦だ」
「ワール、見事だったぜ」
 今言ったのは洸だった。
「敵であってもな」
「そうだな。しかしな」
「しかし?」
 神宮寺の言葉も聞くのだった。
「ミスター、何かあるのかい?」
「いや、ズールのことだ」
 完が得る顔で言う神宮寺だった。
「あいつもバルマー星人だったな」
「ああ、そういえば」
「そうよね」
「ギシン家の人だし」
 皆も神宮寺の言葉に応えてそれぞれ言う。
「姿形は。それだったら」
「けれど何で宇宙にいたの?」
「異常な巨体だったしな」
「あれって」
「脳だけ移植させた?」
 今言ったのはマリだった。
「それじゃないかしら」
「そのケースも考えられますが」
「どうですかね」
 麗と猿丸がそのマリに対して言う。
「ただ。普通のマシンではないでしょう」
「それは何となくわかりますが」
「そう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ