暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第二十七話 ワールの意地
[11/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「ですからどうか」
「撤退して下さい」 
 カッチも言ってきた。彼等はワールを撤退させ再び戦うことを望んでいた。
 しかしであった。ここでワールは言うのだった。
「いや」
「いや!?」
「いやといいますと」
「それはしない」
 要するに撤退はしないというのだった。
「私もここで戦う、最後までだ」
「ですがこのままではです」
「そうです」
 バレンとグールはなおも言う。
「ですからここは」
「どうか」
「何度も言うがそれはしない」
 ワールはあくまでこう言うのだった。
「何があろうともだ」
「撤退はされないとなると」
「最後まで、ですか」
「ここで」
「そうだ、最後まで戦う」
 今そのことをはっきりと言うのだった。
「ここで倒れようともだ」
「どうしてもですか」
 ヒルデルヒアが問うてきた。
「それは」
「そうだ、勝利か敗北か」
 二元論さえ言ってみせる。
「それだけだ」
「わかりました」
 最初に頷いたのはカッチだった。
「では。我等もまた」
「全軍攻撃に移る」
 ワールも己の乗艦を前に出しながら述べた。
「いいな、それではだ」
「はい、それでは」
「このまま残った全軍で」
「ロンド=ベルに向かう」
 具体的な攻撃目標まで告げたのだった。そして。
 そのまま総攻撃に移る。全軍一丸となった攻撃だった。
 ロンド=ベルからもそれはわかった。バルマーのその最後の大攻勢がだ。
「おいおい、ここでかよ!」
「攻勢かよ!」
「全軍一丸なんてな」
「そう来たか」
 それを見てだった。ダイテツは冷静に述べた。
「ならばだ」
「艦長、それではここは」
「どうされますか?」
「決まっている」
 冷静に答えるダイテツだった。
「ここはだ」
「はい、ここは」
「どうしましょうか」
 テツヤとエイタが問い返す。
「攻撃ですか、それとも」
「守りでしょうか」
「勢いを殺してはならない」
 ダイテツの最初の返答はこれだった。
「だからだ。ここはだ」
「攻勢ですか」
「それですね」
「決してだ」
 それは念押しだった。
「ここで若し守りに入ればだ」
「数に劣る我々は」
「このまま、ですか」
「そうだ、倒されるのは我々だ」
 そうなるというのである。
「だからだ。いいな」
「はい、それでは」
「わかりました」
 こうしてだった。彼等はそのまま攻勢を続ける。まずはだ。
「ズフィルードだ!」
「ズフィルードをまず倒せ!」
「いいな!」
 こう命令が出されていく。
 そしてそのままにだ。七機のズフィルード達に攻撃が集中した。
 それによって遂に動きが止まった。それでだ。
「くっ、閣下」
「申し訳ありません」
「我々はここで」
「そ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ